今日もタバコに火をつける

何時海月

第1話 セブンスター

!!!!!!!!!!、アラームが鳴り響く!!!!!!、


「うるさい。起きてるよ!」


月乃空22歳。いつもと変わらない日常が始まる。

俺の1日は早い5時半には起きるようにはしている、そのあと起きてすることは猫の餌と朝の一服タイムだ、これがなきゃ1日は始まらない。


「フゥー......。今日も一日頑張りますか。ふく今日も美味いな。」


「にゃ〜ごろごろ」


「癒しすぎるよ、今日も稼いでくるよ君のために!」


6時半に家を出て、会社に向かう家から5分で着くのですごく楽である。それと俺の務めてる会社は建設業で社長は父の兄で親戚である、こんな中卒野郎引き取ってくれてすごく感謝している。


「おはようございます。」


「おう!空おはよう!今日は俺と現場一緒だからよろしくねー!」


この人は前田さん俺よりもかなり年上の仕事できる良いおっちゃんだ。俺に競馬、パチンコを伝授してくれた、うん...尊敬している。


「空まだ現場まで時間あるし、一服吸ったら行こう。」


「いいすねー」


やはり最高の先輩ですよ前田さん。

前田さんの競馬トークを聞いて事務所を後にして現場に向かう。今日は顧客のおばあちゃんの家のデッキを作る作業だった、なかなかの仕事だったのに前田さんのおかげで18時前には終わった。前田さん神すぎるって。そのあと会社に戻り帰宅。


「疲れた〜。なかなかハードやったし飯はウーバーイーツでいっか。」


晩飯はチーズ牛丼にした。これがたまらなく美味い毎回食ってる気がする、そしてアニメを観ながらビールでぷはぁ!堪らん。このために仕事しているのかもらしれない。一段落着いたら俺は夜の散歩に向かうこれをすると、仕事を忘れて無心でいられる。


「行ってきますふく。」


散歩と言ってもそこまで歩かないから近くの公園とコンビニに行く程度だ、それにヤニカスだから体力がない、今日の夜も人が少なく空気も良くとても落ち着く。そしてタバコに火をつける。やはり夜の散歩のタバコは別格に美味い。

公園に着いたから少し休憩する、いつものブランコでタバコ吸いながら無心で座る。

その時だ、俺が女神に出会ったのは。


「ねぇー私の家はどこですか?」


「はい?何言ってんだこの子」


いや右手に酒缶もってるし酔ってるなこの子すごくめんどくさい。どうしようか。


「いやー知らないですね君の家は。」


「だよね。酔いすぎて知らない道来てたっぽい、怖すぎてちょっと酔い冷めたわ。」


良かった話しは通じるぽい。それにしても高校中退してから女の子と接してないから緊張するなめっちゃ可愛いし。


「携帯はあるの?」


「いやそれがね、ないのよ......。」


「え、まじでか。なら俺の携帯で調べるから住所言って。」


「ありがとう!いい人だね!梅酒ちょっと飲む?」


「いや、遠慮しときます。あ、調べたら歩いて10分ほどだ。」


「激近じゃん、なんだ迷ってなかったのね」


「良かったこれで帰れるね!」


「うん!良かった!だけどもう少し酔い冷ましたいからなんかお話してよ!」


「そう言われてもな...。何話すか。」


「ならさ、私聞き役得意だからなにか悩みとかあるならなんでも話してよ!」


初対面の子に悩みとか、話すの恥ずすぎるやろ。

だけど、もう会うこともないだろうし、日々の悩みをここで話すのもありか。


「なら聞いて貰おうかな。」


「うんうん!」














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