母と娘

「母さん!」




庭に1人の女性が産まれて半年くらいたったであろう赤ちゃんを抱いて現れた。




明音あかね!?」


「母さん!この子をお願い!この子をこちらで育てて!」




赤ちゃんを抱いている女性は水城明音みずきあかね




そして、もう1人の女性は水城スミレみずきすみれ




明音あかね!今までどこに……」


「ごめん……」


明音あかね。この赤ちゃんは?」


「私の子供……」


地響きがする。


「この能力ちからは……」


「そう言うことだよ」


そして、明音あかねはスミレに赤ちゃんを渡す。


「母さん。私、母さんの子供で幸せだったよ」


明音あかねっ!」


すると、赤ちゃんが泣き出す。


「あー、よしよし」


「この子は明里あかり。あとはお願いね!贅沢な暮らしとは言わない。この子が幸せになれるように幸せと思えるようにしてあげて……」


そう言うと再び地響きがすると、1通の手紙を残して明音あかねは消えた。

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