女の子同士がイチャイチャしてるのを見るだけの話

アカバコウヨウ

第一話 濃厚でエッなキスをするんです!

「う、うぅ…….なぁ、本当にこのラブホに入るのか?」


 と、言ってくるのは白上ヶ丘高校2年、金髪ショートポニテがトレードマークの美乳少女、奈良島莉央ならしまりおだ。


 なるほど。

 どうやらここに至ってなお、ラブホに入るのを躊躇しているに違いない。

 であるならば。


(ここは私こと梓花蓮あずさかれんが、華麗にエスコートしてあげる必要がありますね!)


 と、花蓮は自慢の黒い長髪をパサっと手で後ろへと払う。

 そして、彼女は同じく自慢の美乳を思い切りそらして莉央へと言う。


「何を躊躇う必要があるんですか!? ここは私が調べた最強のラブホですよ!!」


「で、でもぉ……うち恥ずかしい……そ、それにぃ」


「それになんですか!? ハッキリしませんね!」


「うち達、学校の帰りで制服だ! こんな格好でラブホに入ったらやばいんだ! 色々バレちゃうぞ!」


「言ったはずです! このラブホは学生も利用していい特別なラブホなんですよ!」


「で、でも制服で入るのはやっぱり——」


「否!!」


 バッ!

 と、花蓮は勢いよく手を横に振って、莉央の言葉を断ち切る。

 理由は簡単——莉央の考えは完全に間違っているからだ。


「いいですか、莉央ちゃん? 制服っていうのはステータス……最強のブランドなんですよ!!」


「ステータス……ぶ、ブランド?」


「そうです! 高校生だけが着ることを許された、とてもエッティなブランドなんです!」


「……」


「言うならば期間限定エッティブランド!! それを着ずにラブホに行かないわけにはいかないでしょう!!」


「わ、わからない! うち、花蓮の言ってることがわからない!!」


「私はそんなエッティなブランドを身につけて、淫れている莉央ちゃんが見たいです!! だからこのままラブホに行きたいんです!!」


「あ、あぅ……」


 かぁ〜っ!

 と、頬をどんどん赤く染めていく莉央。

 かわいい。


(はわぁ……めちゃめちゃ可愛いじゃないですか、莉央ちゃんってば)


 こんなに可愛い女の子が幼馴染かつ同級生とは、我ながらこんなに勝ち組なことはない。

 などなど、花蓮はそんなことを考えたのち、莉央へと手を差し出す。


「さぁ莉央ちゃん、行きましょ? 二人でラブホに入って……二人ですごく気持ちいいキスをするんです!」


「優しく、して……くれるか?」


「任せてください!」


「な、なら……っ!」


 と、花蓮の手をしっかりと掴んでくる莉央。

 花蓮はそんな彼女の手を掴み返したのち、共にラブホへと入っていくのだった。

 気持ちいいキスをするために。





——————————————————

あとがき


初めましての方、商業で知ってくれた方

どうも、作者のアカバコウヨウです。


もしも続きが気になったり、面白かった!

と、思ってくれた方が居ましたら

『フォロー』、『星による評価レビュー』などくれると参考・励みになりますので

よろしくお願いいたします!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る