第3話 メンバー

今日は五月の二日、次の週の土曜日から1年生大会がある、そして今日、背番号が配られる。そして間田は16番、靖一は18番だった。

これには理由があり。監督から間田、靖一を含む1年生三人が呼び出され、伝えられた「お前ら三人は即戦力になると俺は思っている。というか、たぶんこれからはお前ら三人がチームを引っ張って言って欲しい。だからお前らには上級生の大会に出場してもらうから一桁は渡せないが基本的に1年生大会ではレギュラーとして出て、上級生の大会と被る日は、上級生の大会に混じる形になるから、そのつもりで行けよ。」だから監督は俺達を技術的に認めているらしい。そして帰り、俺と間田で、監督に呼ばれていた三人目に会おうと探していた。「なあ、あいつの名前覚えてるか?」「え〜、なんだっけなーでも見た目はゴリラみて〜なやつだったぞ〜w」「お前めっちゃ失礼だからな。って、アイツじゃね。」「ん?あ、ほんとだ。行こーぜ!」「あっ!ちょっ!まてよ!」そしてそいつに走って近づいてみてデカいと思った、間田は背が高いデカさだったが、そいつは太い。デブって意味じゃなくてムキムキの太さだ、ほんとに足は丸太のように太い。「よ、よう!お前、佐野だよな。」「あん?そうだけど。なんか用か?」威圧感たっぷりの言い方だ、目も細くて鋭い。でもそんな事は気にせず間田が「なんか用かじゃねーよ!お前も監督に呼ばれただろ!だから一緒に話しながら帰ろうって言おうとしてんの!」「なんで一緒に帰んなきゃいけねーんだよ。だいいち俺電車組だからチャリのお前らとは一緒に帰れねーよ。じゃあな。」行っちゃった。その日俺は間田と一緒に帰っていた。「なんだよあいつ、見た目もゴリラだし態度もゴリラだな!」「いや態度がゴリラは意味わかんねーけど、確かに無愛想な奴だったな。」「おい靖一!あんまムズい言葉使うな。俺国語は苦手なんだ。」「知ってるよ、て言うか体育以外ほとんどダメなんだろ。」「おっ!よく知ってんな!」「まぁな。じゃあ、なた明日。」「おう!また明日な〜。」

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