球の心は素直なり!

@kikami

第1話格田 靖一(かくた せいいち)

1996年、愛知県大治市に格田靖一は生まれた、父親は社会人野球の選手であり、母親はバドミントンの日本代表に選ばれるほどの、スポーツ一家であった、靖一も五歳から少年野球を始め、そこから父親と二人三脚で靖一が憧れている中葉大中葉高校に行くために努力を怠らなかった。(頑張るんだ!ひたすら、直向きに!頑張れば、絶対夢は叶う!)まだ小学2年生だったが、靖一の気持ちはほとんど固まっており、父親も靖一の夢を叶えてやるために、自主練にずっと付き合っていった。

・・・四年後・・・

6年生、小学生最後の大会、県の準決勝、靖一は2番サードで出場、そこで靖一は天才と出会った。その日三打数無安打そして2対0で六回裏ツーアウトランナー二塁で、時間的にこの回が最終回になることはわかった、だから、靖一は、チームも、試合も、全て気にせず、その”天才”との勝負を、精一杯楽しもうと思った。しかし、打てなかった、三球三振だった、初めて・・初めて試合で泣いた、ひたすら悔しかった、毎日毎日怠らずに、努力し続けたのに、負けた・・打てなかった、その時、一人の人物を意識した、そいつは、「間田 敬一郎(まだ けいいちろう)」間田は、その試合で126㎞/nを記録し、テレビでも”天才”と称されていた。家に帰る、まず母親とあった「おかえりなさい・・・その・・・」「いいよ、気使わなくて、応援・・ありがとね。」泣いた顔は、見せたくなかった、靖一はできるだけ明るい声で言い、早足で自室へ向かった、部屋の壁に、「全国出場!!」と書かれた紙が貼ってある小学4年生の時に、父親と立てた目標だ。その紙を見て、申し訳ないという思いが込み上げてくる。地方大会にすら出られなかった。靖一は野球を始めてから初めて自主練をやらなかった。

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