第14話  ルシファー様、ダンジョンを攻略する

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【オールハイル】ルシファー様強すぎ問題スレpart73【アルカディア】


104:名無し

ルシファー様万歳! ルシファー様万歳! だから殺さないでください!!!!!


105:名無し

強い強いと思ってた

最強だった


106:名無し

実際宣戦布告成功してたらどうなってたんだろうなマジで

世界終わってた?


107:名無し

でも性格的に世界征服とかじゃなさそうだよな

普通に善人っぽいし


108:名無し

まぁ女関係鈍感だけどな


109:名無し

>>108

それな

佳代子俺に乗り換えろ


110:名無し

ていうか女といえばちらっと映ってたアスモデウスさんマジで美人だったよな

あんな美人始めてみたわ、天使か?


111:名無し

愚民って呼ばれる度に興奮してるわ


112:アルカイエル

あああああああああああああアスモデウス!!!!!!! 君の美しさは二万年過ぎた今でも何一つかわらないぃねええええええええええっ!!!!!!!!!!!!


113:名無し

きも


114:アルカイエル

朝露に濡れた若葉のように鮮やかな瞳もおおおおおっ!!!!!!! 月も恥じらう輝かしい銀色の髪もおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!! 全部、全部あの時からかわっていないいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!


115:名無し

えぇ……ストーカー? 通報かこれ


116:アルカイエル

だから、待ってるよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! 君のために用意した、僕達だけのエデンであるううううううううっ!!!!!!!!!! ウエノダンジョンの、一番奥でえええええええええええええええええええええっ!!!!!






117:名無し

このスレやばい奴来すぎだろ



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 結局その日の夕方もウエノダンジョンの五層にやって来た俺とアスモデウス。入り口は俺が半壊させたせいで混雑していたが、例の透明マントのお陰ですんなりと侵入出来た。じいさん様々だな。


「で、ウエノダンジョンを壊すって具体的にどうするんだよ。また全力で殴ればいいのか?」


 自分で開けた大穴を見上げて少しだけ考える。でも気のせいかな、少し小さくなっているような。


「いえ、そう単純な話ではありません」


 アスモデウスが大穴を顎で刺せば、逆再生でもするかのように一斉に塞がれていく。


「あ、塞がった。気持ち悪っ」

「我々の侵入でも感知したのでしょう。やはりダンジョンを破壊するには根本を立つ必要がありますね」


 まぁ、それはわかったんだけどさ。


「で、タブレット向けてるけどやっぱり配信してるの?」

「勿論です」


・あっおはようございますルシファー様

・今日も楽しみですルシファー様

・オールハイルアルカディア!!!!!

・許して下さい何でもしますから


 タブレットの画面を俺に見せつけてくるアスモデウス。


「……愚民のテンションおかしくない?」

「ようやく我らがアルカディアとルシファー様の素晴らしさに気づいたのでしょう。良い傾向です」


 自慢気に鼻を鳴らすアスモデウスだったが、今更こんな態度取られてもな。


「いやなんか持ち上げられて気持ち悪いからさ、いつも通りでいいよ別に」


・おっそうだな

・さすがルシファー様話がわかる これからもズッ友だぞ

・ようカスはよ六層に進めよ

・いいからアスモデウスさん映して?


「お前らが愚かで俺は嬉しいよ本当……で、根本って何?」


 アホ共のテンション問題は解決したので、さっさと話を次へと進める。


「いわゆるボスですね。最下層にいるはずです」

「へぇー、じゃあちょっくら床をぶち壊して」

「お待ち下さい、ルシファー様……折角です、目の覚め始めた愚民共を教育する良い機会ですので」


 地面を殴ろうとする俺を制止したアスモデウスが、小さく咳払いをしてから。


「本日はダンジョンを『普通に攻略』致しましょうか」


 ここに来て随分とまともな内容の配信を提案してくれた。

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