第6話作戦会議1
「それでは第一回攻一さん攻略作戦会議を始めたいと思います」
「よろしく頼む」
「わーぱちぱち」
「・・・・・・・・・」
「司会は僭越ながら鷺ノ宮鏡花が務めさせていただきます」
「では書記はこの九条朔夜が承ろう」
「あ、わ、私は何をしよう」
「・・・・・・・・・」
「じゃあリリーさんは次回に司会か書記をお願いしましょうか」
「そうだな。それがいい」
「わかったわ。ありがとう!」
「・・・・・・・・・ねえ」
「それで、なにか意見はありますでしょうか?」
「ふむ、そうだな」
「難しいよねー」
「ねえちょっと」
「まぁここは相手の意見を批判等はせずにひたすら意見を出していきましょう」
「ブレインストーミングの手法だな」
「わかったわ!」
「なんで攻一さん攻略作戦会議を本人の部屋でやるの?」
「まず大前提として攻一さんの情報を調べ上げるのが必須だと思います」
「そうだな・・・情報の一つだがドSでは無いのかもしれん。この前も呼んでくれというのに
雌豚と呼んでくれなかった」
「で、でも私のプレゼントしたパンツはいきなり地面に叩き付けられたわ」
「あれ? 俺無視された?」
「攻一さんの部屋に仕掛けたカメラからは・・・そこまで有用な情報は得られませんでしたね」
「そうか残念だな」
「困っちゃったねー」
「いや一番困ってるの俺なんだけど。何で君達は困り顔出来るの?」
「後は・・・やはり女性にドキドキさせる事が出来ればそれが一番良いのではないでしょうか?」
「もっともだな。しかし一番難度が高そうだ」
「よ、夜這いとか・・・キャ☆」
「キャ☆ じゃないんだよ。人の部屋で作戦会議してる奴のセリフじゃないんだよ。あとさ、もう一個だけずっと言いたかったんだけどさ」
「TVを付けたら私の部屋の映像が常に配信される仕掛け・・・」
「童心に帰ってお尻たたき券はどうだろう」
「攻一の部屋のタンスの下着が全て私の物になってる、とか」
「なんで俺は椅子に縛り付けられて君達の正面に座らされてるの?」
「あ、お菓子と紅茶を出しましょうか」
「そうだな、一息入れよう」
「わ! 私甘いもの大好き! 準備手伝うね!」
「おい、一回でいい、一回でいいからちょっと目を合わせろ」
「はい今日のお菓子はマカロンですよ」
「ほうこれは綺麗だな」
「そのうえ甘いんだからマカロンは卑怯だよねー!」
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