北欧神がやってきた! ー北の神様、真夏の東京初来日ー
梓馬みやこ
0プロローグ
古ノルド語で書かれたその物語は
極寒の冬と壮大な自然の織り成す神々の物語
天をつく巨木ユグドラシルにまつわる物語
しかし人の世が永遠でないように
神もまた 神の世も永遠でないことを知る
対立する巨人も神々も共に絶え
僅かばかりに生き残った数柱の神は
輝く野(イザヴェル)にて草の中
かつて興じた将棋を目にし
遥か過去を懐かしんだという
このお話は神魔と共生をするようになった現代日本を舞台とした「終わる世界と狭間の僕ら」の季節をテーマにしたお話のひとつになります。
今回は、神話としては物語となり果てた北欧の神々の生き残りの数人が日本を訪れる、コミカルでどこかほっこりするお話を「せかぼく」の夏の短編としてお届けします。
<一見さん用キャラクター&基本情報紹介>
舞台は神魔が外国人のごとく行き交う現代日本です。
外国人政策に変わって神魔特化の対応部署「護所局」が存在します。
近江秋葉(主人公) 護所局外交部所属。 神魔関係の外交担当。
戸越 忍 情報局 サポート役として大体秋葉に同行している。(♀)
白上 司 警察部 特殊部隊(武装警察) ふたりの護衛役。
ダンタリオン 魔界からの大使。知識の悪魔
<本編>
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