魔法は保持出来るようです。
隔離された人感センサー
一節:魔法は保持していることを忘れるそうです。
一章α:『私は願った』
私は願った。女になりたいなぁ、と。
私はとある国のとある町で生まれた。幼少期はそこまで感じなかったが、大きくなるにつれて、私は男専用の場所に入ることに躊躇いが生まれた。男子トイレ、男湯、男子更衣室…。
我慢しながら子供時代を過ごし、大人になってからは、髪を伸ばし、女性下着を着て、男だと思わせない行動を取った。そんな私にはもちろん彼も彼女もいなかった。
女の仕草、格好をしていて、周りから女だと見られても、所詮見かけだけで、履いている下着の下には男性が相棒とかいう(意味わからない)性器が付いていた。ちゃんと女になりきるとそういう細かい所が気になる。手術はしたく無いので、どう隠そうか?と悩んでいたら、山の急とは言えない斜面から落ち、目的地であった自分の家から買い物袋と一緒に落ちた。
意識が戻った時、目の前に自分の体があった。じゃあ私は何者なんだと驚いている時、急に天の言葉を授かった。
「おめめさめた?」
幼い声だった。幼い言葉でもあった。
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