第11話脱水死亡
掃除の途中でペーパーが摩擦力で破れ、手が汚れたから手を洗おうか、最後まで拭き取ろうかと、思案しながらの所作の最中に携帯が鳴った!
今朝、スマホが飼い犬にオシッコを掛けられた!
踏んだり蹴ったりよね・・・。
格言を思い出していた。
「違う? 踏んだり蹴ったりだっけ?」
呑気な雷子は焦点がズレていた。
ビジョンフリーゼのオス5歳、所構わずマーキングをしたがる。
「このアホ犬!」いつも孝に叱られていた。
自分に言われて居る様で雷子は、黙々と犬のオシッコの掃除をする。
同じ光景ね・・・。
今、お義母さんの便でスマホが汚れた!
言って行く処が無い!泣く泣く手を洗った。
孝が雷子のそんな話しを聴き、居ても立っても居られなく本日は雷子と実家へ来た次第だ。
孝は母の口腔を見ると、口腔内がカラカラに乾いていて、舌の表面が白く乾き、ひと目で脱水だと判断出来た!
「オイ!ヘルパー2人が水を飲ませてくてるんだろ?」
雷子に確認をしたが、「ケアマネージャーの森浦(もりうら)さんが、ヘルパーはプロフェッショナルですから大丈夫です。と、言うから安心していたのに嘘だったのね!ヘルパーに水や食事の介助をお願いしますと言ったら、それは医療行為だから出来ません! て、顔を歪めて嫌そうに言ったのよ?」と、憤っていた!
「ぞんざいに遣りやがって!」
怒りを露にした孝は、暫時に救急車を呼びしかるべき病院へ搬送してもらい、緊急入院となった。
「極度の脱水症状ですね。あと3日遅ければ亡くなっておられましたね・・・。」
主治医の女医が、CT撮影
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