解説資料-06
解説資料もついに六つ目。
何気に登場人物が増加してますが。
【登場人物】
〇コウ(
日本からの転移者にして冒険者。
今回は温泉に入れたのでかなり喜んでいた。
コウも橘老も温泉は大好きだった。
微妙に和風旅館っぽい雰囲気だったのでコウは大満足である。
持ってた日本刀がヴェルヴスの力でトンデモ武器と化してたことが判明。
なので実はこれ以後、コウに攻撃法術はほとんど通用しないという恐ろしい事実がある。範囲巻き込み型であっても、法術の『核』になる場所を見極めてしまえば解除出来てしまう。まあ防御法術で防げるが。
キルセアはコウの中に何かを感じたようだが……。
エルフィナが告白して結構ぐいぐい来るようになったこともあり、距離感の取り方に戸惑ってるところはちょっとある。
一緒に温泉入っても手を出さないのは、実は橘老の教育の賜物かも。
何のかんのいって厳しく育てられています(笑)
〇エルフィナ 百五十四歳・女性
コウに告白したので結構ぐいぐいと頑張ってるつもりの
なお、実は本人も相当いっぱいいっぱいだったりする。頭の中でいけいけエルフィナと恥ずかしがりのエルフィナがバトルしてる……かは知らない(マテ)
実際
あの二人のことだから相当過激なことも教えていると思われるが、多分エルフィナは頭がオーバーヒートして理解できていないと思われる(笑)
キルセアによるとエルフィナの力は竜をしても尋常なものではないらしい。
温泉では実はむちゃくちゃ緊張してた……が、話してるうちに普段通りになるあたり、エルフィナらしいよね(笑)
〇紅竜キルセア 年齢不明・女性?
最強と謳われる火竜。
災厄竜とも呼ばれ、戯れに国を消し飛ばしたことがあるとされる。
また、その国が滅ぼされても仕方ないほどに乱れた国だったため、天罰竜とも呼ばれるらしい。
人型となると赤毛の美しい女性になる。
彼女(?)にとっては溶岩で身を浸すのは人間でいう温泉の様なものらしい。
竜とは本来この世界にいる存在とは異なり、そもそも干渉できる存在ですらない。ただ、この世界に現れるために『竜命点』と呼ばれる存在を身に宿し、この世界に顕現する。
ちなみに人の身に化身してても、一撃で城門を破壊する程度の力がある。
うっかりコウをぶっ叩いていたが、あれはホントに一歩間違えると死んでいる。
この世界に来たのは六千年ほど前。
〇ヴェルヴス 年齢不明・男性?
ようやく正体の判明した、コウが最初に襲われた竜。
北滅の魔竜、夜の王とも呼ばれる伝説の存在で、コウが倒せたのは奇跡的に竜命点を破壊したからである。
ただ、その際にコウの刀に力を与えており、それを起点に戻ってくるつもりらしい。ただしいつかは不明。明日かもしれないし百万日後かも知れないし。
名が知られてなかったのは、単に一度も名乗ってないから。
そして見た者は誰一人として生きていなかったからである。
なお、キルセアに言わせれば『粗忽者』らしい。
この世界に来たのは七千年ほど前。
言うまでもなく、コウより前に誰にも倒されたことはない。
【地名】
〇ニグネムの街
アルカーナ河を船で遡上できる限界にある街。人口一万人ほどと比較的大きい。
バーランドとの交易の重要拠点だが、それゆえに今はちょっとさびれている。
法術ギルドと冒険者のギルドもある。
〇ハクロの街
アルガンド王国西部の山間に存在する温泉街。
五十年ほど前に温泉が発見され、それ以後温泉街として発展した。
東方諸島部の流れを組む人が開拓した街なので、コウにとっては少しだけ和風を感じさせる場所でもある。
【その他】
〇竜
現状確認されてるのは紅竜キルセアと北滅の魔竜と呼ばれるヴェルヴス。
この大陸にはあと一体竜がいるとされる。
その存在は本来は別の次元に在る不死不滅の存在。
この世界に顕現するためには、竜命点と呼ばれるこの世界の理の存在を身に宿して、それを拠り所として顕現する。
その能力はこの世界のあらゆる存在を凌駕するほどに強大。
この世界において竜は自らの縄張りを『領域』としていて、そこに踏み込む者には容赦しない。
倒すとか基本的に論外。
会って生きて帰ってくる(会う=領域に入るという事なので)だけで伝説になるほどの存在。そもそも竜の咆哮一発で、人間は精神が破壊され、神経がズタズタになる。
コウが最初に遭遇して倒せたのは、およそあり得ないほど奇跡的に竜命点を破壊できたからで、それ以外では本来この世界のいかなる手段でも竜を傷つけることは不可能に近い。まあそれ以外にも何かあったらしいが。
〇
四章の最後で爆弾発言かましたエルフィナからもたらされた
実際、
なお人間側はほぼほぼ地球というか日本と同じ(めんどいからだが)
ちなみに原則一夫一婦制で、これは大陸全体で同じ。
ただし、後継ぎを残す必要のある家柄の場合、側室や側妾などがいるのは普通にある。ただしあくまで『妻』は一人。ちなみに
一夫一婦制自体は
ただ、
この『家族』という単位は異性のパートナーを選んで共に住むことを意味するが、それが『夫婦』という概念になってないことが多い。あくまで『家族』である。このあたりは
ただこの『家族』という単位が成立する条件は
ちなみにこの両種族はそもそも人間社会の一部に氏族を食い込ませるので、人間社会と関わり合いが深く、人間の制度に則っている場合が多い(同族同士の結婚でも)
ただし人間社会で暮らす者も少なくなく、その場合は一人暮らしも普通にいる。
実は
そのため、『結婚』という概念も人間のそれに近く、氏族内でも他の家族の者と一緒に住む時に儀式を行い、これが結婚の儀式に相当する。
その前に子供がいることはたまにあるが、子供ができたら必ず結婚する。ある意味一番人間に近い。
お互いをパートナーと認めると家族となり、一緒に住む。
ただ、子供が生まれるとその親がわかるようにするために、結婚の儀を行う。というのは、基本的に子供も氏族全体で育てるため、子供と親が一緒に住んでいるとは限らない。そのため、その過程で子供からは親がわからなくなることがないように『家族』を定義するために結婚という制度を利用している。
最近は人間に合わせて家族になる時に結婚の儀を行うケースもあるらしいが。
ただ、エルフィナはややこれに当てはまらない。
彼女は両親と一緒に住んでいて、エルフィナをとても大事に育てていた。
そのおかげで、氏族からやや浮いた存在だったエルフィナも素直に育ったのだが。
このあたりの理由はそのうちに……。
〇暦
月日は前に説明したが、今回は年号。
この世界は基本的に国毎で年の暦は異なる。
アルガンド王国であればアルガンド歴。帝国は帝国歴(帝歴とも)。
基本、建国した時を元年として数えるが、稀に歴史が長いと見栄を張りたいとか、前の国の年数を継続したい国は、適当な理由を付けて元号の名前だけ変えるケースもある。
キュペルがこのパターンで、現在キュペルはキュペル歴八十二年。これは建国王の父親の生まれた年らしい(大分怪しい)
大陸でもっとも古い暦はファリウス聖教国の
研究者などでは聖歴と自国の暦を変換するのはよく行われるが、一般の人で自国の暦以外を使うことはめったにない。
歴史を並べてみるとこんな感じ。
聖歴元年
エルスベル消滅?
聖教会発足?
聖歴1002年
ファリウス聖教国建国
聖歴1008年
クレスエンテライテ、氏族の長となる
聖歴3000年頃
ヴェルヴス、大陸北東部辺境に出現
聖歴4000年頃
キルセア、大陸北部に出現
聖歴4500年頃
ヴェルヴスの怒りによって東方の大国が滅ぶ
聖歴5200年頃
キルセアによって立て続けに三つの国が滅ぼされる
聖歴9226年/帝歴元年
グラスベルク帝国建国
聖歴9400年頃/帝歴270年頃
グラスベルク帝国、大陸のほとんどを版図に
聖歴9700年頃/帝歴500年頃
グラスベルク帝国の勢力が減退
聖歴9829年/帝歴602年/アルガンド歴元年
アルガンド王国建国
聖歴10091年/帝歴866年/アルガンド歴263年
2月、エルフィナ誕生
聖歴10244年/帝歴1019年/アルガンド歴416年
10月頃、コウ、クレスティア大陸に転移する(1章)
聖歴10245年/帝歴1020年/アルガンド歴417年
1月、ラクティ、パリウス公爵を継承(1章)
3月、コウとエルフィナが出会う(2章)
4月、パリウス内乱勃発(3章)
5月、パリウス内乱終結(3章)
6月、コウとエルフィナ、アルス王立学院へ入学(4章)
9月、学院祭襲撃事件(4章)
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