私立百合丘魔法学園 魔法少女科 変身部
米太郎
第1話 変身部の日常
私立百合丘魔法学園。
ここは小等部、中等部、高等部までが併用されている。
魔法少女を養成する学科だけあって、この学科には女子しかいないんだ。
魔法を主に扱うから、都会にあると近隣住民に迷惑がかかるからって山奥に学校はある。
外界と隔離されたような山奥にあって。
だから全寮制。
校舎も男子と分かれてて。
この山奥には女子しかいないんだ。
そんな中で、毎日魔法のお勉強。
そんな学校の、とある部室。
「ドラゴンだぞー!」
30cmくらいの大きさ。
B5のノートよりかは少し大きいくらいのドラゴンが机の上に乗っている。
赤いドラゴン。
ドラゴンって言っても、ぬいぐるみみたいな質感してて。
ディテールも細かくなくて。
デフォルメされたドラゴンのぬいぐるみって感じ。
可愛い感じ。
「がおーーー!」
ここは、変身部。
部室には色々なコスチュームや、それにまつわる本がいっぱいある。
どこかの写真スタジオみたいな感じだなーって初めて来た時思った。
「あら、すごいですわ。迫力あるけど、小さいドラゴン。こちらの変身は殿方かしら? ディティールが甘くてよ」
今話しているのは、葵先輩。
この部屋には、私を含めて全部で三人いる。
一人はドラゴンに変身している茜さん。
小さくて可愛い先輩。
「そこをいじるんじゃない! がおーー!」
「あはは、小さいですわねー」
何やら、変な部分をいじっているのが、葵先輩。
変な部分っていうのは、二本の足の付け根部分。
念入りに揉んで確かめている。
葵先輩は「うーん」と少し悩んだ後切り出した。
「変身というものをわからせてあげますわね」
葵先輩もドラゴンに変身した。
茜先輩と同じくらいの大きさのドラゴン。
水色っぽい青色のドラゴン。
こっちは雌なのだろう。
胸が大きくなっている
なんだろう。
ドラゴンのおっぱいって見たこと無いなって思った。
こんな感じでいいのかな?
大きく膨らんだ胸部。「突起部分はきちんとセクシーなランジェリーで隠されている。
誰の性癖にも刺さらないようなドラゴン。
いや、葵先輩には刺さっているのか。
変身は想像した姿に自分を変えるのだ。
だから、葵先輩がこの姿を想像したっていうことで。
頭の中はどうなってることやら。
青いドラゴンは、短い手を後頭部にやって脇を見せ。
もう片方の手は腰にやって。
セクシーポーズを決めている。
がっしりとした下半身の腰を振り振り。
誘惑をしているらしい。
赤いドラゴンは短い手を顔に当てて、眩しいものを見るような仕草でたじろいでいる。
私は何を見せられているのか。
デフォルメされたドラゴンのぬいぐるみが二つ。
誘惑してるのと、されているのと
ちょこちょこ動いて。
可愛いですけども。
「先輩方、ドラゴンに雄雌なんてあるんですか」
赤いドラゴンと青いドラゴンはこちらを向いて反論してきた。
「あるに決まってるがおー。私は雄がお!」
何も履いていない、安心できない状態の下半身をこちらに見せつけてくる。
デフォルメされてるので、ぶらぶらしている物体は可愛いですけども。
「ありますわよ、ほらほら」
青いドラゴンは、青いドラゴンで。
ドラゴンらしからぬ柔らかそうな胸の谷間を見せてくる。
「「ほらほらー」」
そんな先輩達がいる変身部。今日も平和です。
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