第22話 不思議な繋がり…

【さきさん、おはようございます】


【おはよう、はると。今週から…】


【話の途中すみません。誘っていただいたのに、すみません、やはりお断りします。事情がありまして、私的なことです】


【はると…そうなんだ…解った。仕方ないね。そんな雰囲気はしていたけどさ。やっぱり、りなさんのこと?】


【いえ、自分勝手な夢を追いかけることしました】


【それは海と繋がるかな?】


 さきさん、読心術を習得してるんですか!なぜ?その通りだけど、なぜですか?


【さきさん、どうして解ったんですか?】


【そこ経営してるもん、応募してきたでしょ?】


【あー、それで…何?経営?意味が解りませんが?】


【だ~か〜ら〜、私が経営してるの!実家のあと継いでるの!解った?プロジェクト終わったらここ離れるの。もう、はると、理解力弱っ!】


 そうなの?さきさんの経営してるホテルに、俺応募しちゃったの?だから、さきさんが知ってるってことか。これは話さないと後々面倒なことになるな、りなに。


【はると、じゃ、いつまでいてくれる?】


【さきさんの都合にお任せします】


【年単位でいいの?】


【さきさん、年単位では長すぎなので。せめて半年くらいで。何とかお願いします】


【冗談。半年もいてくれたら、助かる。ありがとう。すくに追加求人かけるから。私の引き継ぎもあるし、はると、向こう行ったらさ、こき使うよ】


 何か脅されるような、ここにいる間は言う事素直に聞いておこう。無理難題言われると思うけど。


【大丈夫かな〜俺。心配になってきた】


【大丈夫。はるとなら見てきてるから。はるとの全てを知ってるから、ふふっ!全部ね】


こういうこと平気で言う人何だよな。


【りなとですね、一緒に住むことになりそうなので、誤解されることような言わないでくださいよ】


さきさん、少し表情変わって、


【りなを選んだんだね、はると】


さきさん、自分と、りなを比較してるのか?


【選ぶ人って他にいますか?さきさん?】


【何で私なんだよ!みさ!のこと言ったの!はると、気になっていたでしょ?】


嘘ーーーーーーーー!!!!!!!、何で?


【確か素敵なって思いました。それはさきさんに対しても同じです。そういう感覚は多少は生まれてくるはずですよね?】


さきさん、オーマイガーのポーズ。


【はると、オブラートに包まないで。恋愛は自由。例えば、私が、はるとを好きになっても罪ではないでしょ?お互いに結婚してる訳ではないからね】


【さ、さ、さきさんと俺が結婚なんて…さきさんにはもっと相応しい人が…】


【誰と誰が結婚だ!ボケ!さっきから冷静ゼロだぞ】


【すみません、パニクってしまいました】


【はると、自分に正直に、後悔しないでってこと。いいね~アオハルって。羨ましいな】


…………………初日月曜日午後……………………


【さきさん、お見えですよ】


【今行くね。はるとも来て】


【はい】


みさだ。納品終わったのでは?今日はどうして?


【はると、ラストスパートだよ。もうすぐ完成だって。と言っても私達には何も出来ないけどね】


【それで、みさは何で呼ばれてきたの?】


【さきさんに呼ばれてね、何か急用だって】


 みさ、やっぱり素敵な女性だ。さきさん、変なこと言うから意識しちゃうよ。


………………………数分後………………………


【はると、みさ、ちょっと来て。この装置に入れるスペース確認する。二人で入って】


【どこに?さきさん?】


【ここ、ほら、入ってよ!】


何、無理だよ。このスペースに二人でなんて。


【さきさん、無理があるんじゃ?】


【装置のコンパクト化考えたらこうなったの。つべこべ言わず入って。装置の操作考えたら二人入る場合もあるから】


みさは、冷静に、


【はると、仕方ないよ。この装置スペース削るとしたら居住区だもん。居住区とも言えないけど】


 何で、俺&みさ?意識しちゃうじゃん…少し嬉しいかも…ごめん、りな。これは仕事です。
















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