第15話 初配信?

「うわ……すげえ怪我してたんだな。見てらんねえ……」


 レインコートを脱ぐと、内側にはべったりと赤いものが付着していた。ワンピースもどす黒い赤に染まり、腰だけが破けている。

 それを見てルイは顔を引き攣らせ、目を逸らす。確かに見ていてあまり気持ちの良いものではないので、使い物にならなくなったレインコートはさっさと【収納庫】へしまった。


「でも、あの怪我が核食べて治ったんだよ。どういう仕組みなんだろうね」

「な。もう、量食えないとか言ってらんねえわ」

「ルイくんもいくつか食べる? 疲れたでしょ」

「食う。……あ、そうだ。さらり、これやる」


 ルイは片手をさらりに向けて突き出す。そこには、半透明で細長いものがだらりと垂れ下がっていた。


「これ……レインジェリーの触手、だよね」

「ああ。さらりに突き飛ばされたとき、切った触手がちょうど俺の下にあったんだよ。欲しいかもしれねえと思って、一応取っといた」

「ありがと……ねえ、これレインジェリーの腕なんだって。食べられそうだよ」


 【鑑定】してみたところ、《レインジェリーの腕:無毒。》と表示された。毒がないなら食べられる。よく見れば、水っぽいイカみたいだ。それなりに美味しいかもしれない。


「あんな大怪我させられたのに、よく食う気になれるよな」

「……? 関係ある?」

「いや……さらりはそういう奴だったわ」

「毒がないってことはさ、このままでも食べられるのかな? お刺身みたいな感じで」

「好きにしろよ」

「触手も【鑑定】したんだけど、そっちは猛毒って出てきたから食べるの諦めてたんだよね。ルイくんが面白いもの取っておいてくれて良かった」

「いつの間にそんなことしてたんだよ……」


 呆れ顔のルイを横目に、さらりはそれを【収納庫】へしまう。


「とりあえず、転送陣を起動しよっか」

「だな。核、拾ってくるわ」


 レインジェリーが残した核は、ルイが両手で持ってくるくらいには大きかった。それを5-6層転送陣に乗せると、虹色の光が走る。同時に、少し離れた4-5層転送陣も元の状態に戻った。


「はあ……雨上がりの空気、気持ち良いね。虹も綺麗だし」

「だな。やってやった、って感じするわ」


 青い空に掛かる虹の橋。それはレインジェリーへの勝利の証であり、見上げると達成感を覚える。


「ここでご飯食べていかない? もう、お腹ぺこぺこだよ」

「賛成。あと、少し休憩してえわ。疲れた」

「あっ、核食べてて。はい」


 さらりは【収納庫】から核をいくつか取り出して渡し、その流れで調理道具の準備を始める。


「深く潜る時には、ボスを倒したあとそこに泊まるのがいいんだってね。ここにテント張って寝るのは気持ち良さそう」

「5層は微妙だろ。下びっちょびちょだぞ」

「んー……でもほら、晴れたから、時間が経てば乾かないかな?」

「待てるか? 半日経つとまたボスが湧いてくんだろ?」

「厳しいかあ。こんなに気持ち良いのに、もったいないね」


 こうしてさらりたちがのんびりと勝利の余韻に浸っている間、他の探索者がこの階層へ入ってくることはない。今誰かが来見ダンジョンの4-5層転送陣を踏んだら、さらりたちの居ない別の空間でレインジェリーと戦闘することになるのだ。

 共闘できるのは、一緒に転送陣に乗った者だけ。よって、ボス戦に挑む仲間は4人程度が上限とされている。

 半日経つとまたレインジェリーが現れて戦闘になるのだが、さらりたちはそんな時間まで居残る気はないので関係ない。湧いてくるスライムにさえ気を払えば少しゆっくり休憩できる、1層同様の環境なのだ。


「なんかほんと、見た目はイカみたいだけど……あっ、ルイくん、包丁1回返してもらっていい?」

「ああ、悪いな。……さっき持ってかれた包丁、どっかに落ちてねえかな? ちょっと探してくるわ」

「はーい」


 さらりはぷるぷると弾力のあるレインジェリーの腕を水で洗い、まな板の上に置く。テレビで見る新鮮なイカって、こんな感じだ。綺麗な、白っぽい半透明である。


(わさび醤油かな。ぽん酢? スライムみたいに、甘くしたほうが美味しいかもしれない……)


 先端を薄く切り、口に運んでみる。無毒だとわかっているから躊躇はない。あれだけ強烈にしなっていたこともあり、食感はもにゅっとこりこりとしている。面白い歯応えだ。


「うーん……無味」


 モンスターの味は薄い傾向があるが、これはそれに輪をかけて味が薄い。というか、ない。

 食べやすい大きさに切り、皿に入れて上からぽん酢をかけた。ひと口食べてみる。ぽん酢の味しかしないが、ぽん酢が美味しいのでこれはこれで良い。レインジェリーは全くの無味無臭なので、ぽん酢の味や香りを一切邪魔しないのだ。


「見当たらなかったわ。悪いさらり、包丁なくしちまったわ」

「大丈夫だよ、ルイくん。私は【水魔法】が使えるから、これはルイくんに貸しとくね」

「いいのか?」

「うん。本当は、そろそろダンジョン用のちゃんとした武器を用意できたらいいんだけど……高いから、すぐには買えなさそう」

「そんなにすんのか?」

「高いし、私のお小遣いだと足りないんだよね。お年玉まで待たないと、武器を買えるほどのお金は貯まらないよ」

「お年玉……随分先だなあ」

「そうなの」


 ダンジョン用の武器は高い。さらりが調理用包丁を最初の武器にしたのも、それが理由である。と言っても、自分で考えたのではなく、ダンジョン探索初心者向けの動画で勧められていたものの中から選んだだけだが。

 調理用の包丁なら、モンスターを倒すだけでなく、こうして料理にも使える。さらりはひと口大に切ったレインジェリーの腕にぽん酢をかけ、ルイへ渡した。


「はい、ルイくんのぶんね」

「多くね? ……これ、さらりはもう食ったんだよな?」

「食べたよ。レインジェリーは味がしないから、ほとんどぽん酢の味だった。……うん、やっぱりそう」


 自分の分のレインジェリーを食べながら、さらりは小さく頷く。爽やかな酸っぱさ、ぽん酢そのままの味である。


「うーん……ま、食えなかねえな」

「……あっ、ほらあれ! ナタデココみたいじゃない?」

「あー……言われてみれば……」

「ヨーグルトに入れたら美味しいかな? でもなあ、クラゲだと思うとヨーグルトに入れるのはちょっと抵抗あるなあ」

「そこまでして食うもんじゃねえだろ。今のところうまかったのは、蟹と蛙だな」

「……うん」


 さらりはそのいずれも、味が薄くていまいちだとしか感じられなかったのだが。否定するわけにもいかず、曖昧に頷く。


「肉はうまいから、ドラゴンもきっとうまいだろ。良かったな、さらり」

「……うん、そうだね!」


 味が薄いからなんなのだ。そんなことで、さらりのドラゴンステーキへの夢は消えない。たとえ味が薄くても美味しく食べることができるよう、30層までに、モンスター料理に熟練しておけば良いだけだ。


「ご馳走様でした。……今、何時だろ? そろそろバスの時間かな」


 ダンジョンの中では空の色が変わらないので、つい時間の感覚を失ってしまう。さらりは時間を確かめるためにスマホを取り出し、首を傾げた。


「収益化条件達成のお知らせ……?」

「ん? どうした」

「いや……何かスマホに変なお知らせが来てて。D-streamingのアプリ? えーと、『はい』を押して……え? あっ! ルイくん、大変!」

「な、何だよ」

「見て、これ」

「……俺らじゃねえか」


 さらりは、ルイに画面を見せた。斜め上から自分たちを撮影した映像が、画面上に流れている。


「そうなの。私たち、いつの間にか配信してる……あっ! ドローンのランプが黄色い! 何で?」

「黄色いと何なんだっけ?」

「黄色は公開配信の設定なんだよ。どうしようルイくん、わ、私たち、全世界に発信されてる……!」

「おいおい、大丈夫かよ」


 さらりは、配信するつもりなどさらさらなかったのだ。ドローンは、あくまでも自衛のために買ったもの。投稿された動画を見て楽しんだり学んだりすることはあったが、自分がその当事者になるなんて、しかも意図せぬ形で行動を全世界に公開してしまっていただなんて。

 驚きのあまりへなへなと倒れ込むさらりの肩を、ルイが支えてくれる。


「気にすんなよ。5層を探索してる配信者なんて誰も見てねえから。俺が昨日見てた配信も、視聴者はせいぜい2桁だったぞ」

「2桁……10人くらいってこと?」

「ああ。普通にレインジェリーを倒すだけの配信なんて面白くねえから、誰も見てねえよ」

「そっか……そういうものなんだね。良かった」

「多分どっかに同接表示されてるぞ、ほら……ん? 1万?」


 余裕の表情でスマホを操作していたルイが動きを止め、顔を画面に近づける。


「ルイくん、今何て言ったの?」

「見間違いか? いや、でもここがどう見ても同接の人数……はあ? 1万?」

「1万? 何が?」

「……ここに、人型のマークあるだろ。その後ろに書いてある数字が、今見てる人数のはずなんだよ」

「1万って書いてあるね」

「そうなんだよ。1万って書いてある」

「1万人が……今、私たちを見てるってこと?」

「そうらしいな」


 ルイの示す画面の端には、確かに人の上半身マークの横に1万と書かれている。それが何らかの人数を表すことくらい、初心者のさらりにも察しがつく。


「そんなに多くの人が? なんで……?」


 あまりにも大きな数字で、起きている事態をうまく理解できない。小さな数字を凝視し考え込むさらりの眼前で、「収益化申請を受理しました」というメッセージが表示される。ほぼ同時に画面の右上に、『祝収益化 ¥5,000』という四角い枠取りのメッセージがポップした。


「ごせんえん……?」


 その下に、『ボス撃破おめでとう ¥1,000』『祝実質初配信 ¥10,000』とメッセージが続く。


「うわ、すげえ投げ銭」

「投げ銭って?」

「それも知らねえの? 配信を見てる奴が、配信者に金をあげられるんだよ。それを投げ銭って呼ぶの。投げ銭付きのコメントをスパコっていって……へえ、ここでスパコ一覧が見られんのか。ほら、見ろよさらり。ここに並んでる奴らが、今さらりに金をくれたんだよ」


 ルイの操作で「配信管理」の画面が開かれた。「スーパーコメント一覧」の項目には、名前、投げられた金額とコメントがずらりと並んでいる。


「知り合いじゃないのに、お金をくれたの?」

「知り合いみたいなもんなんだろ、配信を見てんだから」

「……何か悪いよ。この人なんか1万円もくれてる。気持ちだけ受け取って返せないのかな?」

「何でだよ。くれるならもらっとけって」

「でも……」


 今も「スーパーコメント一覧」には『応援してます ¥500』など、ちらほらと新たなコメントが更新されてゆく。

 既に、合計金額は5万円に近づきつつある。さらりのお年玉とほぼ同額。そしてそれは、少しずつ増えていっている。


「でも、ちょっと、怖い……あっ、そうだ!」


 配信を続けるから、知らない人からお金をもらうよくわからない状況が続いてしまうのだ。さらりはドローンを呼び寄せ、電源ボタンに指を添える。


「ん? 切るのか?」

「配信を非公開にしようと思って」

「そんなら、終わる前に貸してくれ。……視聴してくれたみんな、ありがとな。お気に入りへの登録もよろしく。……はい、返すわ」

「今のは?」

「配信者って、配信の終わりにそういうこと言ってんだよ。挨拶したからもう切っていいぞ」

「そうなんだね、ありがと。…………ふう」


 電源ボタンを長押しすると、黄色のランプが緑に変わる。それを見届けて、さらりは息を長く吐いた。肩の力がどっと抜ける。


「ああ、びっくりした……」

「な。ただの5層配信を1万人も見てんの異常だぞ。さらりって、実は有名人なのか?」

「そんなわけないでしょ。私は平凡な高校生だよ」

「だよなあ……何であんな人数が見てたんだろ」


 不思議そうにドローンを見上げるルイだが、ランプが緑色に点灯するだけで答えは見つからない。


「次の配信の時に、見てる奴に何で見てんのか聞いてみようぜ」

「え……次の配信、かあ」

「しねえの? あんなにスパコ飛んでくんのにもったいねえぞ」

「んー……」


 もったいない、と言われてしまうと、さらりも悩ましい気持ちになる。知らない人からお金を貰うなんて、何だか怖い。でも世の中には、それでお金を稼いでいる配信者の人たちもいる。実際今回もらったお金を使えば、探索に必要な物品をさらに買い揃えることもできるわけで。


「……お金をくれた人にお礼を言いたいから、もう1回はしてみようかな。いきなり配信されてたからびっくりしたけど、ちゃんといろいろ準備してからなら安心して始められるし」


 そもそもさらりは、危険とされるダンジョン探索にも飛び込む勇気と好奇心を持ち合わせているのだ。未知への恐怖を上回るのは、未知への好奇心だった。


「そんなら次回はスパコ読み配信だな」

「スパコ読み……?」

「もらったコメント読んで礼を言うんだよ。そういう配信もよくあるぜ」

「へえ……ルイくんって、詳しいんだねえ」

「さらりが知らなすぎるだけだろ。ま、わからねえことは俺が教えてやるから安心しろ」

「うん、助かるよ」

「……そのくらいしねえと、さらりの足手纏いになっちまうだろ」


 ルイがぽつりと付け足した台詞が、いやに寂しく響いて聞こえる。


「足手纏いになんて絶対にならないよ。ルイくんが居ないと、わからないことばっかりなんだから」

「今はな。でも今回さらりが死にかけたのは、俺が弱いせいだろ」

「そんなことないよ。ルイくんが触手と戦ってくれたから、私は魔法に集中できたんだよ」

「それもだよ。俺が油断したせいで、さらりにひどい怪我させちまった」

「もう治ったんだから平気だよ」

「そういう問題じゃねえだろ。それに、最後は結局さらりがあいつを倒したじゃねえか。最後のすっげえの、魔法だろ? あんな魔法使えんなら、次からは一撃であいつを吹き飛ばせる」

「そんなにすごかったの?」

「ああ。俺も強くなんねえと、すぐに着いていけなくなるわ」


 さらりは、最後に火事場の馬鹿力で放った自分の魔法を見ていない。だから、ルイがそこまで真剣に今後を危惧している理由にも実感が湧かず、うまい言葉が見つからなかった。


「……私は、ルイくんと一緒にドラゴンのステーキを食べたいよ」

「わかってる。そのために強くなるって言ってんだろ」

「……うん」


 強いとか強くないとか関係なく、ルイと一緒に探索を続けたいのだ。そう思ったさらりだったが、ルイの大人びた真剣な横顔は、そんなのんきな発言は許さないようだった。


「ボス食ったし、何か良いスキル手に入ってりゃいいのに」

「あ! そうだよ、あんなに強かったんだもん。きっと何か、強いスキルを貰えてるって!」

「期待させんなよ、どうせがっかりすんだから。さらりのを先に見てやる。……【自己再生】だってよ。また何か強そうなの出たぞ」

「レインジェリーが触手を再生するみたいなことが、できるってことなのかな」


 モンスターを食べて得られるスキルは、そのモンスターが持つスキルらしいというのは推測できている。レインジェリーの特徴と合わせて考えたら、【自己再生】の効果はおそらくそんなところだ。

 レインジェリーが触手を再生するところを、人体に当てはめて想像してみる。腕がなくなったら腕を再生できるということだろうか。脚がなくなったら、脚を再生できる……?


「あんまり使いたくないなあ、これ」

「何でだよ。怪我してもすぐに治るんだったら、すげえぞ」

「怪我したら痛いんだよ。今日の怪我もすっごく痛かったし……【自己再生】できるから怪我しても大丈夫、みたいなのは嫌だな」


 あの鋭い熱のような痛みを思い出し、さらりは素肌の覗く脇腹をさする。治るからいいなんて、到底思えない。


「あー……そりゃそうだ」

「今回はルイくんのが当たりかもしれないよ。はい、鏡」

「期待させんなって。……ほーら、また意味わかんねえスキルだよ」

「何だったの?」

「【天候操作(雨)】だとよ。雨降らせるってことだろ? あいつが生きてる間、この層は雨だもんなあ! どうすんだよそんなスキル、雨なんか降らせたくねえわ」

「帰る前にここで使ってみる?」

「見てみたいだけだろ、さらり」

「……うん、見てみたい。自分の気持ちで雨を降らせられるなんてすごいよ。神様みたい」

「そうかなあ……やってみるわ」


 そのまま少し沈黙が訪れ、今きっと【天候操作(雨)】を念じているのだろう、と思ったところで鼻の頭にぽつんと冷たい水の粒が落ちてきた。


「わ、すごい」

「マジで降ったな……うっわ、最悪!」


 霧雨からの土砂降りである。雨具を出す暇もなかった。反射的に頭上に手をかざすが、そんなの意味もないほどに頭の上から水が降ってくる。


「何だよこれ!」

「ルイくん、雨が強すぎるよ!」

「何言ってんだか聞こえねえ!」


 互いの喚き声が雨音に消されていることに気づいた頃、不意に雨が止んだ。空は何事もなかったかのような晴れ。さらりたちだけが、髪の先から水を滴らせて立ち尽くしている。


「……すごい雨だったね……」

「レインジェリーの出す雨より強かったぞ。どうなってんだよ」

「ルイくんが土砂降りをイメージしたんじゃないの?」

「は? んなはず……いや、わかんねえ。一瞬、土砂降りのこと考えた気もするわ」

「だからかな……」


 全身ずぶ濡れだ。さらりが見たいと言ったわけだし、ルイを責める気はないが、服の重さにげんなりして肩を落とし俯く。

 レインジェリーを倒したことで地面も乾きつつあったのだが、足元は降った雨のせいで大きな水たまりになっている。ところが、びしゃびしゃなのは2人の足元だけだった。少し視線を向こうに送ると、その辺りに変化はない。

 ルイも同じことに気づいたらしい。くるりと周りを見渡し、さらりたちを中心に大きな水たまりができていることを確認すると、がっくりと肩を落とした。


「しかもこれ、俺たちの周りだけしか雨降ってねえぞ」

「ね。走って出ればあんまり濡れなくて済んだかも」

「狭くて土砂降りとか、何に使えんだよ……」


 嘆くルイの体が、ぶるりと震える。濡れたせいで寒いのだ。


「風邪引く前に帰ろうよ、ルイくん」

「そうだな。あーほんと、もう少しまともなスキルが欲しいぜ」


 濡れて重たい服のせいで足取りも口も重く、静かにのろのろ1層まで戻った頃には門限などとっくに過ぎていた。さらりは親に迎えを頼み、ルイは歩いて、やっと自宅まで帰るのであった。


ーーーーーー


ルイによる【鑑定】の結果


さらり:【加速】【自己再生】【収納庫】【水魔法】【解体術】【鑑定】


ルイ:【泡吹き】【天候操作(雨)】【粘液】【水探知】【鑑定】【短刀術】

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