現実超常ドキュメンタリー特派員・ひとりかくれんぼの後始末

読天文之

第1話投稿映像

ここは愛知県某所あるビルの一室、そこは我々「現実超常ドキュメンタリー特派員」のスタッフルームになっている。

夏になり都内が熱気で満たされる頃、ディレクターの椿がスタッフルームにやってきた。

「あーっ、たまらん!暑くてやってられない〜!」

ドサッと乱暴な音をたててデスクのイスに腰を下ろした。するとアシスタントの道草が声をかけてきた。

「椿さん、ホームページに気になる投稿が来ました。」

「どんな投稿だ・・?」

椿はだるそうな返事をした。

「小学六年生からの投稿です、メールを読んでいただけますか?」

「小学六年生から・・?」

若者からの投稿は多いが、小学生からの投稿なんて珍しい。そう思った椿はメールを読むことにした。



『初めまして、オレは真純幸生ますみゆきおといいます。オレは去年、友だちと兄との三人で幽霊がいるとネットで話題になっている、近所の心霊スポットへ行きました。その心霊スポットはとある団地の一室で、だれもいないのに毎日ドタドタと音が聞こえたり、米つぶが落ちる音や、小さな子どもの声が聞こえるのです。そちらに撮影した動画が記録されているDVDを送ります、よろしければお返事をください。』





「小学生にしては、具体的な内容だな。」

椿はメールを返信した。



「メールありがとう、君の話に興味がわいたよ。そのDVDを近いうちに送っていただけませんか?よろしくお願いします。」




メールを返信した日の翌日、真純くんから我々のところにDVDが送られてきた。

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