負けヒロインを拾ったのでアイドルに誘ってみたら、『異次元アイドル』が爆誕しました!
綴ル
プロローグ
『異次元アイドル』
それは、売れっ子アイドルを誇張したものではない。
アイドルといえば、
歌って、踊って、ファンを楽しませて、
お題目の「愛してる」を唱える偶像的存在。
それがアイドル・・・。
だがこの多様化したアイドル世界では、
実に多岐にわたるアイドルが生まれては消えている。
弱肉強食、レッドオーシャン、供給過多、自然消滅、匙を投げる、悪いインフレ、大量発生、過剰供給とでもいうのか。
それだけアイドルは増えすぎているし、
海外からも参画するアイドルがいるため。
あまりにも多すぎるのだ。
これが常識的にみた、
アイドルに関する世間からの意見や偏見だろう。
だが、『異次元アイドル』は違う。
『異次元アイドル』とは、
次元を飛び越えた圧倒的なカリスマと畏怖と敬愛によって崇め奉られる偶像。
という表現として使いたいところだ。
いや、こんな陳腐な表現では表しきれない。
そんなのがいるわけない?
そんなの二次元だけにしておけ?
甘いな、同志諸君。
いるのだよ、その次元を超えてファンと世界を巻き込むような圧倒的な存在を。
それは現実で立ち会ったときにわかる。
全身が震え、その力の前になす術もなく。
ただ、ただ。
崇めざるおえない、愛を解かざるおえない。
目にする時間が増えるほど、神々しさと神秘的な魅力の前に平伏し。
DNAに刻まれた何かによって体が彼女のためと動いてしまうのだ。
認めなくてはならない。
我々は彼女の信者(ファン)であることを。
まさに異次元。
どんなアイドルにもない圧倒的な力、エネルギーとでも言おうか。
外見や内見などでどうこう語るなどおこがましいの極み。
ただただ焦がれて、愛を捧げて、彼女に全てを委ねるような宗教チックに走ってしまいそうになる情動との闘いを強いられる。
だから、一度でも見たほうがいいぞ。
同志諸君。
『異次元アイドル』は、この世で最も慈悲深く尊い神に等しい存在なのだから。
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