レストルームラブ ミソフォニアな彼女の付き合い方

エリスラ

第1章 判明までのヒストリー

第1話 トイレから始まるラブコメday☆

桜がひらひら舞い散る今日この頃、


俺はいつもどーおり青春を満喫していた。


外を見れば満開の桜、授業なんかすっぽかして桜の近くで昼寝でもしたいものだ。


さて、今は授業が始まる少し前だ。俺はいつもどーおり、友達と会話する所から1日が始まる。




「おはよう剛 今日も元気にやっているかー?」




俺の名前は"佐々木 剛"


よくある普通の高校生だ。これと言って取り柄はなく、誰かに告白されたことすらない


残念な男だ。




「おはよう 今日も何もない日々を適当に過ごしているよ」




そしてこの声をかけた友達は、"三上 清太"


俺がよく話す親友……にはやや到達していないものの、


友達ランキングでは不動の1位をキープし続ける存在であろう。




「適当ってw もうそろそろ受験のこととか考えなきゃならないだろう。もうすぐ大学生になるか就職してバリバリ働く頃合いだぜ」




ちなみに受験受験言っているが、今の俺は高校2年生、来年受験生なのである!




「なーに、どうせレベル高い大学とか受けるつもりないしw適当に過ごしてりゃいいんだよ」




人生は適当である。それで何とかなるんだからこの国は甘いものだなw




さてそんな他愛のない会話をしていたら、チャイムが鳴った。




「はーい皆席ついてー ホームルーム始めるわよー」




こうしてホームルームが始まり、1限目2限目と順調に進んだ。


そんな中、




「すみませーん、トイレ行ってきていいですかー?」




「授業前にトイレに行かなかったの?」




「急に腹痛が……」




「はぁ……仕方ないわね、行ってきていいよ」




「ありがとうございます」




こうして俺はトイレへと向かった。


ちなみにこういうことは普段はほとんどない。


今日の俺どうしたー?何か良くないことでもあったかー?


強いて言うなら昨日のテレビで、推しが負けたことぐらいかー?




っとそんなことを考えている間に、俺はトイレへと向かった。




授業中のトイレは不思議な光景だ。


俺以外に誰もトイレに入っている人はいない。


だから静かーにトイレで用を足せるのだ。


だが今日は普通ではない……怪奇現象並の不思議なことが起こった。




「ヒック……ヒック……」




突然泣き声が聞こえてきた。


おかしい……男子トイレには誰もいないはず……


ということは……女子トイレからか!




すすり泣いている女の泣き声、果たしてそれは何だったのか?


気になりはするが、女子トイレに入るような無敵の人になるわけにはいかない。


俺はひとまず教室に戻った。

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