第5話

相変わらず暑い。太陽のムダなやる気に圧倒される日々である。

この前、風鈴の音を久しぶりに聞いた。幼少の頃はただ鬱陶しいだけの雑音に聞こえたが大人になると趣のある音色に聞こえるから不思議なものだと思う。


子供の頃と印象が変わるのはコーヒーもそうである。子供時代はナゼ大人は、あんな泥水をすすっているのか理解に苦しんだ覚えがある。しかし20歳を過ぎた頃に喫茶店で飲んだコーヒーに衝撃を受けそれ以来、何か作業をする時はコーヒーを傍に置くようにしている。


未来への予想は全くアテにならず、今日も眠気覚ましに漆黒の液体を愛飲している。

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