ゲーム初心者の元力士が不遇職〘仕立屋〙でVRMMO始めました。えっ、シタテヤって下手投げで戦う職業じゃないんでごわすか?

 ひょんなことから手に入れたVRデバイス本体とソフトで、話題の新作VRMMORPG『Super Ultra Marvelous Online』を始めた元力士、モトリキスィーン・デゴワス。

 ランダムキャラメイクで〘仕立屋〙という職業を取得した彼だが、相撲と無関係な日本語の語彙は少々怪しかった。

 当然〘仕立屋〙という言葉の意味もわからず、非戦闘職ながら武器すら持たず、初期装備のまま戦闘エリアに突貫。

 巨漢の〘仕立屋〙ゴワスヤマとして、無手のまま魔物を投げ倒し、突き倒し、捻り倒していく。


 素手で魔物を倒して回る謎の巨漢プレイヤーの噂が都市伝説的に広がっていく中……ゴワスヤマは危機を救った新米プレイヤーから〘仕立屋〙の意味を教えられ、初のクラフトに挑戦。

 自作の〈化粧廻し〉(※〈ただの布切れ〉相当品)を装備し、一度は諦めた横綱への道を目指す。

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