超絶激レア魔物しかテイムできない〘超絶激レアテイマー〙は、人為的に魔物のレア度を上げるために生態系を破壊します!

 地球にダンジョンが現れて10年。

 18歳でダンジョンダイブの資格を得た列堂 泥汰は、幼馴染パーティとの初ダイブで〘超絶激レアテイマー〙のジョブに覚醒したが、ジョブ特性により超絶激レア以上のレア度の魔物しかテイムできない泥汰は即日パーティを追放されてしまう。


 魔物のテイムには、テイマーが直接攻撃、または既にテイムしている魔物の攻撃で相手を倒す必要がある。

 故に、テイマーはテイムした魔物を育成し、数を集めて、段階的により強い魔物をテイムしていく。

 しかし超絶激レアな魔物は往々にして、そのレア度に恥じない強さを持つのだ。

 最初の1匹すらテイムできない彼に、ダンジョン探索者としての未来はないかと思われたが。


 ある日、テレビでニュースを見ていた泥汰は、ダンジョンのアンコモン魔物であった〈ツノ神戸牛〉のレア度が、乱獲によってレア魔物に昇格したことを知った。

 レア度の変化という現象に希望を見出した彼は、ダンジョン固有種の魔物が棲息する離島ダンジョンを巡り、生態系を破壊して人為的に「自分が生身で倒せる超絶激レア魔物」を生み出すことを思い付き、実行に移す。


 ところが、そんな泥汰の行動は地元住民や魔物愛護団体、ダンジョン環境保全団体、ダンジョン研究者、ダンジョン生物学者等の怒りを買ってしまった。(それはそう)

 それでも行動を改めなかった彼は、遂にダンジョン警察から指名手配を受けることになり……?

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