無名の英雄魔導師、大斧使いばかりのクラスの担任にさせられる

 強大な魔王軍と長年争い、疲弊しつつある人類国家連邦。

 戦場で生まれ、幼い頃から前線で戦い続けた青年オノーレは、世話になった戦友の遺言に従って前線を退き、戦友の書いた推薦状を持って連邦主都を訪れた。

 魔王を倒す少数精鋭の勇者を育てるために作られた教育機関、《王立勇者学院》に通うためだ。

 ところが入学試験を受けた彼は、試験監督をした学院長にその能力と経験を評価され、学院の教師として就任することになる。


 早速1年生のクラス担任を任されたオノーレだったが、彼の担当するクラスには、ある問題があった。

 なんと1クラス20人の内、大斧を主武器にする生徒が18人も在籍していたのだ。


 パワー型前衛の〘大斧使い〙はパーティに1人いれば活躍の機会もあるが、どうしてもポジション争いが激しくなる。

 クラス内でパーティを組む試験や実習も多い中、役割を分担させるため、オノーレは生徒達の魔法技術を伸ばすことで、個性を育てることを思い立つ。


 魔法適正の低い〘大斧使い〙達は魔法学習の意欲が低く、当初はオノーレの方針に反発していたが、各人の才能や性格に合わせた補助魔法を学ぶことで飛躍的に実力を伸ばし、徐々に彼に心酔してゆく。

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