大銀河後宮伝 〜私は単なる最下級デブリ除去女官で、名探偵でもコンサルタントでもございません!〜

 人類が宇宙に進出して幾星霜。

 星間国家となった大帝国の初代元首の家系が自称していた民族が、遥か古代に地球で興した王朝があった。

 古代王朝から数えれば百を数える政変や焚書を繰り返し、歴史も血統も文化も完全に断絶した中、僅かな文献から再現した文化の1つ――それが後宮である。


 水と酸素だけは余分にあるスラム惑星で拾われ、後宮コロニーで最下級デブリ除去女官として務めていた石 菲楼。

 彼女が船外活動中に事故シャトルの残骸から拾ったブラックボックスを上司に提出した翌日、サイボーグ宦官の呂 暮が宮廷デブリ除去局を訪れた。

 30年前に後宮で起きた事件の捜査に行き詰まっていた暮だったが、旧式の機械部品に詳しい菲楼が事件の真相を解き明かしたことで、彼女の知識と才能に目をつける。


 暮の捜査助手役として連れ回される内に、菲楼の名は徐々に広まってゆく。

 やがては他の女官や武官、寵妃や果ては皇族からも様々な相談を受けることになり……?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る