不遇スキル【エンジャリング・ヨジュモジュ術】を活かすべく、不遇職〘鍛冶師〙になって不遇武器〈エンジャリング・ヨジュモジュ〉を開発する

 神様の不注意で命を落として異世界転生した青年、民梨 印次。

 選べるチート能力プランから、目を閉じたまま指さした【エンジャリング・ヨジュモジュ術】を選択した彼は、神様と一緒に「エンジャリング・ヨジュモジュとは……?」と首を傾げている内に新たな世界へと送られる。


 ダンジョンと人類が共存し、食料も武器も日用品も、多くがダンジョンでのドロップ品で賄われる異世界、《ロストアーク》。

 前世の外見と年齢のままで地方都市の外れに降り立った印次は、インディの名で冒険者ギルドへの登録を行う。


 スキル説明からどうやら「エンジャリング・ヨジュモジュ」が武器の名前らしいと判断したインディは、早速〈エンジャリング・ヨジュモジュ〉を売る店を調べて回る。

 ところが、そんな物は誰も見たことがないばかりか、記録にすら残っていないという。


 戦闘用に使えるスキルがなければ教会で戦闘用ジョブを得るべきだ、とのギルド職員の勧めにより、教会を訪れたインディ。

 彼は〘剣士〙や〘魔法使い〙などの戦闘用ジョブには目もくれず、迷わず〘鍛冶師〙を選択した。


 装備も日用品も高性能なダンジョン産品が手に入る世界において、〘鍛冶師〙は不遇職とされている。

 しかし、世界に〈エンジャリング・ヨジュモジュ〉が存在せず、【エンジャリング・ヨジュモジュ術】を活かすことができないならば、自分で〈エンジャリング・ヨジュモジュ〉を作るしかない。

 インディはそう考えたのだ。


 インディが自分の〈エンジャリング・ヨジュモジュ〉を手に入れた時、彼は【エンジャリング・ヨジュモジュ術】を自在に操る「エンジャリング・ヨジュモジュ使い」として、自身と〈エンジャリング・ヨジュモジュ〉の名を世界に知らしめてゆく。

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