「寄生虫はいらない」と追放された支援魔術師、実は宇宙から来た寄生生命体でした! そろそろ体内に産み付けた卵が孵るので、今更追放してももう遅い!?

 C級冒険者パーティ〈宿命の主幹〉に所属する支援魔術師のイリアンは、ある日突然、パーティからの追放を言い渡される。

 支援魔術師は大した活躍もせずに報酬を掠めとる、パーティの寄生虫だというのだ。

 戦闘中での支援魔術に加え、料理や夜番なども積極的にこなしてパーティに貢献してきたイリアンは仲間達の言葉に愕然としつつも、最後には追放を受け入れた。


 しかし、イリアンにはある秘密があった。

 実は彼は、生命の存在する惑星を求めて宇宙を放浪し、その星の知的生命体に寄生して繁殖、学習、進化する侵略種に寄生されていたのだ。

 彼が料理に混ぜたり、仲間の睡眠中に産み付けたりしていた微細な卵は、〈宿命の主幹〉メンバーの体内で孵化し、まず脳を侵食する。

 宿主の思考を誘導した寄生生物達は、その知識と能力を吸収しながら成長し、新たな寄生先を求め、徐々にその支配域を広げてゆく。

 人類が気付いたときには、もう遅い。

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