偽聖女として追放された私ですが、本当は鴨せいろです

 聖女セーラ・カモミールは、王立学園の卒業パーティにて、婚約者である王太子から偽聖女の汚名を着せられ、一方的な婚約破棄と国外追放を命じられる。

 元婚約者の隣には、真の聖女を名乗る妹がほくそ笑んでいた。


 聖女は王太子と結婚するという慣わしに従い、過酷な聖女業務の傍ら、王太子妃としての教育も受けてきたセーラだったが、彼女は妙にあっさりと婚約破棄も追放も受け入れた。

 何故なら彼女は、本当に聖女ではなかったので。


 聖女の役割から開放されたセーラは、隣国で鴨せいろの力を活かして蕎麦屋を営業し、鴨出汁の味を醸し出す。


 一方セーラが去った王国では、これまで彼女が提供していた鴨せいろが食べられなくなり、ビタミンB群が不足しつつあった。

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