日焼けマシンに住んでいる黒ギャルがダークエルフの女王様と勘違いされた事案
はゆ
第1話 ダークエルフの女王
「なんで
ダークエルフはカインを
「お前の所有者になったカインだ。よろしく」
カインは握手をしようと右手を差し出す。利き手を相手に預ける行為には、敵意が無いこと、そして武器を持っていないこと示す意味がある。
しかしダークエルフはカインの意に介さず、差し出された右手を振り払う。
「いやいや。初対面でお前呼び? 所有者になった? 超
「と言われても、発見者に
カインは
ダークエルフは腕を組み、首を
「
ずっと宝箱の中に居たのだから、外のことを知らないのも無理はない。カインは
「宝物の所有権を巡る
「なるぅ。うちを
ダークエルフはヒロイン的なものを想像している様子。今
カインがすべきことは、新たな
「
口をあんぐり開けるダークエルフ。
「うっわぁ……ドン
「そういうルールなんだよ。所有物との関係が
「そんなルールがあるわけないっしょ!
このまま主張し合っても解決することは困難。
「であれば……
「知らん人の話を聞かされて納得するわけないっしょ。ねえ、あの棒拾ってきて」
地面に落ちている枝を指差すダークエルフ。
カインは棒を拾い、ダークエルフに手渡す。すると、カインはその棒で頭をペチッと叩かれる。
「
「何故?」
「主従関係って言ってたじゃん。うちがキミを発見した。だからキミはうちに従う。そういうルール。女王様の命令に逆らうの? 早く
何の感情も読み取れない、無表情を体現するダークエルフ。ただ、命令が冗談ではないことだけは雰囲気から感じ取れる。
そして、どうやら彼女はダークエルフの女王様らしい。要求を
「頭は下げる! わかった?」
「はい……」
「違う! 返事は〝ワン〟だよ。やり直し」
「ワン……」
日焼けマシンに住んでいる黒ギャルがダークエルフの女王様と勘違いされた事案 はゆ @33hayuu
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