*ミルクとハチミツ

 こちらは比較的入手しやすい素材です。

 恵真がロイヤルミルクティーで使ったり、牛乳プリンもミルクスープでも使われていました。4人ともそこには驚いていませんでしたね。

 自然からそのまま入手できるものは精製が必要な粉や砂糖に比べて、値が少し低いんです。バートがハチミツたっぷりの紅茶を楽しめる理由もそこにあります。

それでも街の方は自然の甘みを楽しむことが多く、自由市でも果実水や果実が好まれています。暮らしによってはハチミツは少し高く感じる方もいる。

 それがあって、バジルではなくたっぷりのハチミツバターのバゲットサンドを好んで買う方々がいらっしゃるんです。


 市場でリアムがわたあめを買っていました。それをバートも「懐かしい」そう言っていましたが、アッシャーとテオは初めての味でした。

 幼いリアムは市場のものは食べたら怒られると思っていたようですが、わたあめはどちらかというと商家などの子達が食べています。砂糖を使うため、それなりの値段がしますので。子爵家で商家の母を持つバートは幼い頃に食べたのだと思います。

 

 ルルカの実は庶民にも人気の甘みです。見た目も可愛らしく爽やかな柑橘系の香りがします。「美人の実」なんて呼ばれていて、ホロッホ亭では人気のサワーに使われています。


 こういった事情もあり、恵真が喫茶エニシでマルティアの街の人々に作る場合は自由に使えますが、料理を教える場合など食材が制限されます。そんな中で恵真がどんな料理を作っていくのか。そういったところも楽しんで頂けたらと思っております。

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