第39話
「・・・っ」
「・・・そうなの・・・だから付き合って欲しいの」
告白された??
いやいやそんな訳がない。
頭に冬のことを思い出す。
これは、絶対に嘘こくだ。
俺は辺りを見ると、一人だけ少女が見えた。
確信犯だ。
最近クラスメイト達が俺に急に優しくなった理由も分かる。
よりにもよって、あの時のやり方で俺をもう一度潰そうして来たようだ。
「・・・ダメかな」
だけど、俺はこれを振る権利があるんだろうか、
妹を失ってお母さんも失って、
そして俺のせいで、花も・・・
俺には何も残ってない。
「いいよ」
「うぇ・・・嬉しいな・・・」
彼女は嫌そうな顔をしていた。
だけど、笑顔で嘘を作る。
もし、壊せるならこのまま壊して、
ーーー
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