第16話
過去編 秋
「これ食べる?」
「食べる!!」
私は貰ったパンを一目散に食べた。
「あの、なんでこんな所に居るの」
「働くのがめんどくさくて」
「そうなんだ・・・うちに来ない??」
「まさか、働かせる気??」
流石に私でも、会ったばかりの人を警戒はしている。
「まぁ・・・とりあえず見学だけ来ない?来たら3万あげるから」
「・・・行く」
行くしかない。3万のために、貰ったらちゃんと断ろう。
ーーーーー
「おかえり!勇気って誰??」
女の人が出て来た。
「倒れてたから、うちで働いてくれないかなって」
「はぁー??」
私は働く気なんてないけど。
「ただでさえ、私も仕事中に仕事してないのに、これ以上増やしても」
「えっ??」
「まぁまぁお金はあるからさぁ」
「はぁー、まぁ私がどうのこうの言える立場じゃないしね。」
「ごめんね。仕事内容教えてあげて」
「って言っても、ご飯と掃除だけじゃん」
なんだよ!!仕事あるのかよ!!
「もうとっくに終わってるわよ。それも5時間前に」
?えっど言うこと?
「まぁ、とりあえず先輩として、この仕事の内容と給料と、感想とか色々教えてあげて、俺はあっちで働いてくるから説明終わったら読んで」
そして、私はその仕事の説明を聞くと、全くあり得ない、私の理解を超えに超えすぎた内容だった。
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