さながら白い君主

 どれだけ文字で足掻こうが闇に空振るだけで、


 悪も善と言い張りやがる……ほれ、首輪締め


 空っぽの心臓


 グロテスクな唇


 まただ、また雑な台本の侵略が始まる


 腕時計を見てカラクリ人形も笑った


 砂糖漬けの蓬莱島


 萎れた芽が息吹き


 白い君主が手当たり次第


 アルファベットに頭を下げ


「お疲れ様」と怯える俺は?



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