壊死の森

 血は受け継がれぬまま羽音が止まる


 死のうとお構いなしの祝福


 糞色の川が汚らしく洗い流して


 剥がれそうな葉も保護する理由


 その森が答え


 無関係のお前も遠くでキラキラキラキラ


 産卵を想像で殺す


 愛すべき死骸、黒い影に揺れ


 咲き群れし奇祭、白い果てに据え


 悔いのない人生を軽蔑が弔う


 ただそこにある壊死の森












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る