　きいろがしんだ。

　急に高熱を出し、意識がこんだくして、そのまま動かなくなった。

　突然のことだった。いや、もしかすると昨日からだったのかもしれない。

　三日前の水が、ろかしきれていなかったのかもしれない。栄よう失調だったのかもしれない。ストレスだったのかも知れない。世界の滅亡と同時に、クズ共の知り合いがし設でかくりしていた病原菌が、湧き出たのかもしれない。昨日の死体から病原菌を移されたのかもしれない。

　分厚い手袋をつけさせただけでは、むだだった。

　幸運なことに、抉れた土手から湧き水を入手できた。きいろは、さく乱しているのか拒否したものの、無理やり飲ませた。

　けれど、きいろは回ふくしなかった。

　恐らく、じきに僕も死ぬ。

　先ほどからめまいがしていて、字が読めない。何度も吐いた。

　兎に角、この辺りの地図を記しておく。使って欲しい。

＜よれた地図。書かれている場所は少ない＞

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