俺と悪魔の話
エドワード・うー
第1話 悪魔と落語
「ベリアルベリアルアスモデウスのクローセルのメフィストフェレスのベルゼバブ!バアルフェルゴルカイムのアモンのオセダンタリオン!」
「なにしてんのそれ」
「なにってレメゲトン(ソロモンの小さな鍵とも呼ばれる昔の悪魔を記した書物)の七十二柱の悪魔を全部言ってるだけだが?」
「いや、それ、何?何してんの?それでどうなるの?」
「いやね、世界で一番縁起の悪い名前を考えたんだ。悪魔の名前並べたらどうかなって」
「どうかなじゃねぇよ。そんなことする奴いねえよ」
「でもじゅげむじゅげむだって縁起のいいもの全部並べてるだけじゃん?だったら縁起の悪いやつ全部並べるだけでも良くない?」
「縁起悪いんだからよくはねえよ」
「それにポケモンだってポケモンの名前全部並べる歌あるじゃん?」
「あるけど同列で語るんじゃねえよ。それにあれは最後に君は言えるかなーとか歌詞があってちゃんとオチついてるじゃんか」
「なんだよ」
「何でちょっと怒ってんの?」
「じゃあなんだよ。俺だって最後につけるよ。君は言えるかなー!悪もんの名前ー!」
「素直にパクるんじゃねえよ!もうやめさせてもらうわ」
「ありがとうございました」
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