そ。

シャカシャカ

真っ白な空間に神々しい光が差し込む。光の先には白髪のジジイが突っ立っていた。


『よくぞ来た。勇者に選ばれしものよ。そなたの名は?』


 俺は即座に答える。


「そ。」


 ジジイは少しかたまった。困惑しているようだ。


『そ?? まぁよい。そなたは異世界をこの剣で救わなければならない。でなければそなたの命は潰えてしまう。』


 ジジイが輝かしい綺麗な剣を俺に差し出す。俺はすぐさま受け取り…


「り。」


ザシュ…


 自分の心臓めがけて剣を突き刺し、その場に倒れ込み、死んだ。


 『は?』


《完》

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

そ。 シャカシャカ @syakasyaka1106

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ