第23話 『拷問』
試合に負け、エルフに捕らえられた病院の手術室のベットに寝かされ、両手、両足を拘束されていた。
「俺をどうするつもりだ!」
「あら。どうもしないわよ。あなたがあちら(人間)側に渡ると私達が困るの。だから、奪ったまでよ。乱暴な真似をして悪かったわね」
思いの外、深々と頭を下げたラララノアは「好きにくつろぎなさい」とだけ言って、部屋を出ていってしまった。
「何か用がありましたら、なんなりとお申し付けください」
部屋にはミニスカートのナース服を着たエルフが3名俺を監視するようだ。
名前をカレナリエル、メルロス、サエルミアといい、監視というより、それぞれ別のことをしている。ただ、他の葉っぱのような服を着たエルフより位が高いのは間違いない(なんせミニスカナース服を着ているからな!)。
やがて、夜になり、俺はベットの中で緊張していた。
はじまる……エッチな拷問が!!
きっと、精魂尽きるまで絞り取られるに違いない!
困った!初めては好き人としたかった。
ふいに二コの顔が頭に浮かぶ。
「初めてがエルフか……」
「ん?何か言ったか?」
俺の呟きにいつの間にか布団に潜り込んできていたメルロスが答える。
メルロスは三人の中では比較的おっぱいは小さいが、丸メガネのショートカット……はい!モロタイプだった!
「あ、いや……別に」
俺は緊張で体がピ――ン!!となる!
この子が……俺の……初めての……!?
ガチャ!
部屋の扉が開き、もうひとりエルフが入ってくる。
「あんた達、まだ寝てなかったの?ん?誰だお前」
大きなおっぱいに赤いくせ毛のエルフは髪を掻きながら部屋に入ってくる。
「アグラレス。こいつはラララノア様が捕獲した人間の男よ。私達、四天王の部屋でしばらく拘束するみたい」
髪の長いカレナリエルがあくびをしながら髪を束ね、俺の布団のすぐそばに腰かける。
黒髪ロング美人エルフ!
この子が……俺の……!?
「人間の男だって!珍しいよね!おっぱい触る?男はみんなおっぱい好きなんでしょ!」
小さな背丈に似合わない大きなおっぱいのサエルミアはナース服のチャックを下げ、おっぱいを出す。
はう!おっぱい!この子が……俺の……!?
「ほら、バカなことしてないで寝るよ!明日はラララノア様の好物、レッドドラゴンの討伐だよ」
「んげ!明日だっけ?レッドドラゴンの皮膚固いから疲れるんだよな~」
サエルミアはサッとおっぱいをしまい、布団に潜り込む。さよならおっぱい!
他の三人も俺と同じ布団に入り、体をくの字に曲げながらスヤスヤと寝てしまった。
「あ、あれ……?」
俺は美少女エルフ達に囲まれ眠ることができなかった。
それからは、地獄の日々が続いた。
『人は寝ないとどうなる?』とAIに尋ねると次の答えが返ってくる。
1. 身体の疲れが溜まり、日中の動きが遅くなる。
2. 精神状態が不安定になり、感情がコントロールできなくなる。
3. 免疫力の低下が起こり、病気にかかりやすくなる。
4. 集中力や記憶力が低下する。
5. 食欲不振になり、体重が減り、体調不良になる。
6. 長期的に寝不足が続くと、心身共に健康を損なうことがある。
美少女に囲まれオナニーもできない。夜は布団の中であちこち柔らかい感触が身体中駆け巡り一睡もできない。
俺は日に日にやつれ、精神的にまいった。
「あはは……もうダメ……」
俺は十日目の朝、気を失った。
次に目が覚めた時はお風呂場だった。
「あ、あれ?俺……」
椅子に座らされた俺は裸の四天王に体を洗われていた。
目の前に裸のラララノアが立っている。
「バカだねあんたら!人間の男は定期的に精液を出さないと壊れちゃうって言っただろ!」
ラララノアが四天王を叱る。
「怒んなよラララノア様ぁ~。だから、こうしてあたし達の体を使って洗ってやってるだろ~」
赤い髪のアグラレスは俺の背中におっぱいを押し当てる。
「だって、やり方、教わってないし……」
ブツブツ言いながらサエルミアは大きなおっぱいで俺の腕を挟む。
「こんなのが人間の男は嬉しいの?」
黒髪ロングのカレナリエルは俺の足をおっぱいで泡だらけにしている。
「んはっ!急におっきくなった!」
俺のモノを咥えていたメガネっ子メルロスが驚いて俺のモノから口を離す。
「わっ!本当だ!私にも触らせて!」
俺の股間に群がるエルフ四天王にラララノアが浴槽に腰かけ、足を広げた。
「大きくしたら、最初は私ね。久しぶりだから楽しみだわ」
俺はエルフ長ラララノアは妖艶な体にすぐさま反応する。
「わっ!でっか!ラララノア様!これ、入る?」
アグラレスが我慢し過ぎて自分でも信じられないくらい大きくなった俺のモノをツンツンしながらラララノアを見る。
「あら、立派ね。問題ないわ。入れてちょうだい」
俺の初めては……エルフ長ラララノア……。
裸のエルフに囲まれ、俺は全てを受け入れた。
ガラガラ!
「大変です!人間が男を取り戻しに来ました!」
急にお風呂のドアが開き、兵士らしきエルフが入ってくる。
「あら、いいとこ邪魔されちゃったわね」
ラララノアが足を閉じる。
「ああ……あああ……」
俺は声にならない声を出した。
「さて、人間の兵器には私達は敵わないわ。なるべく戦わず、院長室まで連れてきなさい。あなた達、行くわよ」
ラララノアは四天王を引き連れてお風呂をあとにした。
「ほらっ、人質のあなたがいなくてどうするの?さっさと服を着て、ついてきて」
お風呂塲のドアから顔だけだしたラララノアが俺に声をかけた。
「……はい」
助けに来てくれた二コ達に感謝しながらも、心身ともに限界の俺は、絞り出すように「……はい」と声にならない声を発した……。
<つづく>
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