ネコとウサギとイヌ 5
終わった、、、
色々終わったと思う、、、
闘いは終わった。
闘いの結果、ハーレムが出来上がっていた。
跪いているウサギたち。
跪くウサギの上に座り、足を組んで偉そうにしているメキラ。
そう、
小指は取られなかったが、心をへし折られたピンキーラビットたちはメキラをボスと認めたのだ。
本来はオスを中心にハーレムが完成するのだが、まさかのメキラ中心のハーレムが完成。
闘いに敗れてメスになったピンキーラビットたちは置いてきぼりだ。
・・・ちなみに、ピンキーラビットのメスはオスと少しだけ見た目が違う。
なんと言うか、ちょっとだけ女性的なボディラインになっている。
顔も女性的?
睫毛が長くなってる。
どうでもいいけどね、、、
「これにて一件落着だな。」
俺が言うと、
メキラが無言でピースサインをする。
どや顔だ。
「これで良かったんでしょうか?」
「陳情は解決したわ。
それで十分でしょ。」
ピンキーラビットの今後を心配しているのはエリーだけみたいだ。
「ふ~、働いたぜ~。
これで仕事もお仕舞いだな。」
「働いたのはメキラですし、
まだ陳情書はございます。」
リノアの鋭いツッコミが入る。
「まだあんの?」
「ございます。こちらをどうぞ。」
リノアが陳情書を差し出してくる。
なになに、
『ネコがうるさくて、子どもの教育上良くありません。ネコを黙らせてください。
ジャイアントメダカ一同より。』
ん??
ネコがうるさい?
メダカより?
意味不明だな。。。
とりあえず、エリーに教えてもらったジャイアントメダカの住む池に移動した。
うん、うるさい。
とてもうるさい。
うるささもだけど、その内容も問題だ。
「おい!
『ピー』野郎!
てめぇの『ピー』を『ピー』してやろうか!」
「なんだと!
この『ピー』が!」
「やんのか!コラ!」
「かかって来いよ!
この『ピー』!
『ピー』を『ピー』して『ピー』してやるからな!」
「黙れ、この『ピー』野郎!」
『ピー』が多い!
もちろん『ピー』と言っている訳ではない。
放送禁止用語が飛び交っているのだ。
100頭近いネコが半々に分かれて、口々に放送禁止用語の連打で罵りあっている。
あのネコたちは何をやってるんだ??
こんな時は、
「エリー、解説をお願いします。」
「わかりました。
これは舎弟ネコの派閥同士の争いですね。
どうも、どちらも群れのボス『番長ネコ』が不在のようです。
そのため、罵り合うだけで、戦いに進まないようです。」
は~、なんなんだろ。。。
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