ネコとウサギとイヌ 3
ゴリマッチョなウサギ男が殴り合って、負けると小指を失ってメスになる。
沢山のオスをメスに変えて、ハーレムが完成するまで闘いを続ける。
生物的には効率が良いのかもしれない。
一番強いオスの遺伝子が広く受け継がれていく。
効率は良いかもしれない、、、
・・・でも納得できねぇよ!
ムキムキゴリマッチョが小指詰めてメスになる!?
それでハーレム完成??
どういう世界観だよ!
「なんか頭痛くなってきたな、、、
帰っていい?」
「ダメです。
何も解決していません。」
「これ、どうやって解決するのよ?
全員倒しちゃう?」
「だ、だめですよ~!
そんなことしたら、全員メスになってしまいます!」
エリーは真面目に種族の存続を考えているらしい。
「しかし、陳情が出ている以上、早く解決させる必要はあります。
でないと、魔王様に陳情しても無意味なんて評価が広がってしまいます。」
リノアはウサギのことより魔王としての評価を気にしているようだ。
う~ん、なかなか難しいな。
考えながらピンキーラビットたちの闘いを見ていると、違和感があった。
「なんか闘いのスピード遅くないか?
技を交互に出すのを待ってる感じがするんだが、、、」
「当然です。
ピンキーラビットは倒した相手に認められるような闘い方をします。
倒した後に相手をハーレムに加える必要がありますからね。
相手と正々堂々、実力を出しきる、それが求婚として必要なんです。」
なるほどね。
だから時間がかかるのか。
エリーの解説でなんかアイデアが浮かんできた。
「よし!
闘いをかき乱して乱戦にするぞ!
それで、小指1本はさっさと取ろう。
それなら時間が半減するだろ。」
「そんなこと出来るんですか?」
「やるんだよ!!
・・・メキラが。」
「えっ!?」
「ん?」
驚くエリーと無表情のメキラ。
「やれるだろ。
ウサギの群れにドラゴンを放り込むんだぞ。
楽勝だろ。
ちょちょっと暴れてきてよ♪」
「そんな雑な指示じゃダメですよ~!」
「わかったよ。
よし、メキラ、作戦タイムだ。
こっちに来てくれ。」
エリーが心配そうに見つめる中、俺の熱血レクチャーが続く。
なお、リノアはまったく興味なし。
冷めた目でピンキーラビットたちの闘いを見続けていた。
しばらくして、、、
「準備完了だ!
いくぞ!!」
俺の声が響いた。
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