猫ギャル
人間界には色んな物がある。
天界が壊れて、人間界に来て、改めて、そう思った。
そしてあたし、美希はそんな色んな物にどハマリした。
そのせいで、人間界で言う、ギャルというものになったらしい。
「美希、おっはよ〜!」
クラスメイトの女子だ。
「はよ〜っす」
「てか、昨日の雨マジでやばかったくない?」
「あ〜あれね。激ヤバだったよね〜wまじ、髪型タヒぬからやめてほしいわ〜」
「美希は濡れてもそんなに被害なくない?」
「あはっ。そうかも〜。てかさ、このカフェ知ってる?」
スマホであるカフェのホームページを開いて見せる。
「なにここ?ちょーお洒落じゃん!」
「でしょでしょ?あたしも行ったことないんだけどさ、今度皆でいかね?」
「さんせぇー!いつもよメンバー誘っとく?」
「そうしよそうしよ」
「てかさ、美希って何でこんなに色んなカフェ見つけられるの?」
まぁそれは…
ヴァルが、買い物ついでに色々見てきてくれるのだ。
ま、言わないけどね。
「え〜w勘」
「勘てwww」
こんな風に、休み時間はよく誰かと喋ってる。
スマホっていうこの道具は便利だ。
連絡とれるし。
ゲームもできるし。
カフェっていうのも調べられる。
それに、人間界をあまり知らないあたし達に向いている。
授業のチャイムが鳴る。
「え〜もう授業〜?ダルくない?」
「まあまあ。帰りにさ、いつものよろ?」
「大賛成〜!じゃね〜」
いつもの、というのは帰り道にあるクレープ屋だ。
小さいお店だが、あそこのクレープ激ヤバに上手いんだよね〜。
先生が教室に入ってきたから、慌てて前を向いた。
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