花言葉

マーガレット

「あ、暑いね!?」

私とゆうちゃんは少しとけたアイスを食べていた。

公園のブランコに2人で乗りながら食べるアイスは格別だ。

隣から見れる彼女の横顔がたまらなく好きだから。

真っ白で透き通る肌、サラサラロングヘア。目は漆黒で、唇はぴんく。真珠のピアス…

あ、私があげたピアスだ、嬉しい。

やっぱ似合ってるなぁ、可愛すぎる。

.

.

.


「ね、アイス溶けてるよ?笑」



手には溶けたアイスがつたっていた。

しまった、見惚れすぎた。

少しからかう彼女も可愛い。



...ほんとに可愛いな、

私とは違って。


完璧な彼女とは対比に私は暗い肌にショートカットで芋臭いし男みたい。



「ゆうちゃんはさ、なんで私の告白おkしてくれたの?」



知りたかった。

ゆうちゃんはほんとに私のことが好きなのか。

その言葉が聞きたかった。



「ひかりのことが好きだからだよ」







嬉しい。

嬉しい、けど、























...分からないな、なにも。

その数ヶ月後、ゆうちゃんは姿を消していた。


残したのは手紙だけ。

.

.

.

.

.

.

.

ありがとう。

いつもひかりと過ごして、たくさん思い出作れて楽しかったよ。

でも、ごめんね。ひかりならもっといい相手みつかるよ!笑わたしのことは忘れてね。








結局ゆうちゃんの気持ちは分からないな、笑

ほんとにわたしのこと好きだったのかな。

無意識に涙が頬をつたっていた。

今までの思い出全部が嘘だったのかと思うと何かが壊れるような気がしたからそんなことないって言い聞かせた。

手紙を封筒に戻そうとすると何かに引っかかった気がした。


見てみると手紙の中にはマーガレットの押花のしおりが入っていた。


マーガレット...

そういえばいつも行かない公園に遠回りして行った時。2人で花を髪飾りにしたのを覚えている。

ゆうちゃん似合ってたな、


もしかしたらあのときの花かな、



ゆうちゃんとの思い出を思い出すとまた涙があふれる。



なんでゆうちゃんがいなくなったのかなんて1ミリも分からないし、私のこと好きだったかなんて分からない。



ねぇゆうちゃん。私ゆうちゃんのこと愛してる。





ねぇ、ゆうちゃん、教えてよ。








でも、




この恋は嘘じゃなかったって信じてるね。


















































「「マーガレットの花言葉は"真実の愛"なんだよ。」」

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