そこには必ず抜け穴がある

「この場は俺が占領した。スマートフォンおよびその他連絡機器は俺が預かる。また閉めることができるシャッター等はすぐに閉めてこい。さあ早く。さもなくばこれでこうだ。」

ドゴォォォン

「現在とあるショッピングモールにて人質約120人をとったと連絡が入った。犯人のみ身分はわからない。近隣の住民からの通報で音から銃や爆弾の所持の可能性が大きいとのことだ。今回は急を有する。最初から奴らの協力を借りる。いいな」

「了解」




「犯人か、お前電話番号から調べられないのか。」

「俺はハッカーじゃないプログラマーだ。同様のメールか電話が来た時に場所を特定することはできなくもないだろうな。」

「わかった。そいつの位置情報から住所を割り出して、大まかな人を特定するんだな。そしたら専用の班に任せておこう。」

「ああ、頼んだ。ところでお前趣味サバゲーだろ銃の種類とか特定できないのか。」

「SNSとかに上がっている動画から音声を聞いたが、同じようなのはなかった。」

「そうか。どう違ったんだ。」

「そうだな、爆破音みたいな明らかに銃の音ではなかったな。」

「爆弾である可能性は。」

「爆弾にしては音が小さいのと地響きのようなものはなかったから可能性は低いといえるだろう。」

「わかった、自作の銃の可能性はある。最近はインターネットによく記載されているからな。」

「それだったら、音的に銃弾も自作の可能性が高い。無煙火薬とはかけ離れた音だ。」

「連絡が来たって、そこからの特定では、住居の可能性は東京の端のほうだと。」

「そこらへんには金属加工工場があったな。そこは技術はピカイチだった。」

「確かに、俺もその会社知ってる。確か車の精密機器を作ってたよな。」

「ああ、そこの従業員なら作れないこともない。」

「話がつながった。報告してみるか。」




「了解した。すぐに指示を出そう。目隠しをしていて、中がどうなっているかわからないからな。できるだけ容疑者を刺激しないように。」

「ほかに分かったことはないか。容疑者は自作の銃を使っている可能性があり、その中には黒色火薬を使っている可能性が非常に高いとのことです。」

「確かに黒色火薬なら安くて個人でも作りやすいからな。実際某化学漫画【都合上名前は伏せさせていただきます】でも掲載されてたからな。」

「そうですね、Dr.sto...」

「おお、やめとけやめとけ。消されるぞ。」

「仕方ないですね。この話は終わりです。」

「この後のことは警察に任せておきます。死にたくないので。」

「ああ、ここまでご苦労だった。協力感謝する。」

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