第2話レベル1〜ダイブ〜
憂鬱な学校が終わり、幸せになるはずだった帰り道を歩み終えたアレン。そんなアレンは友達にお前の力をゲーム力を見せてみろと言われて、ゲーマーとして黙っておけず、最新式の乙女げーを買って立ち上げるところだった。
「はぁ、ゲームと言われたら断れんよな…………」
そんなアレンは神様より授かった、生粋のゲーム向きのスキル、
意識が戻ると、そこはまるで別世界だった、というよりも別世界だ。自分の通っている学校とは大違いの大きなお城のような学校、生地の質が段違いの制服を着た女子たち。
「パっと見ただけで、俺の通っている学校の4倍、こんなのステージ終盤で来る所だろ!レアドロップにも期待が出来る」
俺が攻略してやると嬉しそうに口角を上げながら、乙女ゲーであることを忘れているアレン。すると、体の前に文字が浮かび上がる。
「レベル1、
書かれているままを声に出して読むと、景色が校庭から教室へと切り替わる。
そして、この場にいる誰もが彼女を注目する。優雅に歩く凛々しい姿、風に揺らめく金髪、バラのような美しい香り。男なら誰しもが憧れるお嬢様を見てアレンは考える。初手からレベル高くね?
この世界は最新型のAIによって、キャラクター全てが人と同じように生きているといってもよい。だから、彼女を狙う人もその分多くなるということだ。
「まあでも、最近のゲームは簡単すぎて飽き飽きしてたから丁度いい。」
アレンは不敵に笑うのだった……。
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