人間初心者

bbキャンセル君

お風呂・全然ラッキーカラーじゃなかった

「人の体をお前らに与えよう」

我らの主から告げられる嬉しい言葉

喜んでるのは俺だけの様だ。

この四つん這いの体から、二足歩行になれるぞ!


早速変身して、出掛けようとする。

「待て、服をきろ」


着た、タッタッタと人類嘲笑団の一人は街中を走る。

家電売場のテレビから今日の、占いがうつる。

俺の生まれの年が発表されると

ガラスに張り付いて見る。


テレビの中の人が

「ラッキーカラーは赤でしょう」

と教えてくれた。

なるほど赤か、理解した。

終われば離れて、何処かへ立ち去る。


しばらく歩けば銭湯という場所にたどり着く。

周りには風呂上がりの人達が、いて羨ましい。

「俺も!」

中に入っていく。

料金は持ってる、主がくれた。

金を払って、いざ風呂へ

「これどっちだろ?」

青色ののれんに男という漢字と赤色ののれんに女という漢字が書かれている。


悩んだ末今日のラッキーカラーの赤を選んだ。

わくわく


入ったら悲鳴があがって、物が飛んでくる。


ぐすん

通報されかけたよ!こわいよ!


そう主に言えば申し訳なさそうに

「ごめんな、性別の事を教えてなかったな。いやまさか、こんなに人間の文化に触れるとは思わなかった」


しばらく泣いた、お金払ったのに

風呂入れなかった。


「・・・・今度一緒に入りにいくか」

「ぐずっ、うん」

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