第24話 なぜか、違和感
レオン・サンティの家(屋敷?城?)には30分ほどでついた。
ここには執事のケントと一緒に来た。
ケントは、平民だが、執事の才があり、頼りにしている。
それに、今だからこそ分かるが俺の専属メイドのカリンのことが好きなのだろう。
見ていたら分かる。
だが、同い年なのに秘書のような風格を持つ。
すごいやつだ。
事前にルイス・サンティに連絡も入れてもらった。
ケントがインターホンのようなものを押すとここの執事長だろう老人が客室に案内してくれた。
「では、ルイス様をお呼びするので、待っていて下さい。」
「ありがとう。」
威厳を忘れるな。
この世界で位が下のものに敬語を使うと能なしと思われてしまう。
そこは、気をつけないといけない。
数分たつと、レオンが来た。
攻略対象なだけあってビジュがいい。
ゲームだとメガネをかけていたが、今はかけていない。
メガネ男子がメガネを外していると萌えるらしい。
どっかのスタッフが言っていた。
「すみません。兄が体調が悪く、少し咳をしているので、少し待ってもらうことになるのですが、大丈夫ですか。」
「大丈夫だよ。待っている間、君と話すことできる?」
目当てはレオンだ。
レオンと話せたら今日は充分だ。
「大丈夫です。クラリスさま、自分のことは、レオンと読んでください。」
「ああ。俺のこともロイでいいよ。それに、話し方も砕けていいよ。」
「ありがとう、ロイ。」
少しためらいを見せながら、話し方を変えてくれた。
ゲームの中では俺と仲が悪かったな。
ゲーム内では、ヒロインがセオかクリスと結ばれたら、結ばれた方に仕えたが、他の攻略対象だったら、誰にも仕えない珍しい人となっていた。
気になっていることを探って、主を決めさせておいた方がこれから動きやすいだろう。
「レオンは、どっちの王子に仕えるか決めているの?」
「クr、いや、まだ決めていないかな。ロイは決まっているのか?」
クリス様って言いかけていたな。
なぜ、決めていないのだろう。
ゲームの裏設定にもう少し自分が関与していたらわかったのになと悔やむ。
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