第7話 悪役令嬢の兄、シスコンになる。

 お医者さんが帰ったので、レイナと遊ぶことにした。


 ヒロインとのことは、国の決まりとかではないし、権力目当ての母方の貴族とは、後に縁を切ろうと思う。


 まだ、ヒロインとの歳の差問題は、解決していないが、何とかなるだろう。


 とりあえず、平和に過ごしたい。


 記憶に流れてきた範囲では、ロイはレイナと遊ぶことがほぼなかったようだが、普通に遊べるのだろうか。


「レイナ、心配かけてごめんね。待っていてくれて、ありがとう。いっしょに遊ぶ?」


 ドアの前にいたレイナに声をかけた。


「お兄さま、遊べるの?」


 かわいい。


 三次元に二次元のビジュがあるからだろうかキラキラしている。


 振り向いていて、俺の方が背が高いから上目遣いになって余計にかわいい。


 この子がああなるのか、すごいな。


 悪役令嬢のキャラは、クール系美女でツンデレを少し含んだしっかりキャラだ。


 王妃にふさわしい人になっている。


 お分かり頂けただろうか、俺の好みは小動物系女子で天然でとにかく愛らしいかわいい子だ。


 そのため、脚本担当の人と好みが食い違い、その人の好みが悪役令嬢となった。


 血が繋がっているから、結婚はできないから、この子に幸せな結婚をさせよう。


 そのためにも、このまま可愛く育ててあげよう。


 だいぶ私情の挟んだシスコンに俺がなった瞬間である。

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