独白と彼女、大人向け
野口マッハ剛(ごう)
彼女の息子は……
彼女はオレのひとつ年下、いや、もう過去の話だ。未練があるのはオレの方だ。
彼女との出会いはイスに座っていた彼女にオレの方から話しかけた。彼女は最初に話しかけてくれたから、そう言ってオレと仲良くなる。
喫茶店でオレの方から連絡先を教える。
あとから、わかったのは、彼女は三歳の息子が居ること。別にそんなことはどうでもいいと思った。
でも、彼女の前の旦那の連れ子との子どもらしい。旦那がこの世を去って、その連れ子との間の息子らしい。相手側の親族は認知はしなかった。当たり前だ。
彼女は母親と普段二人暮らし、息子は施設に預けているとか。
そんなことを知っても、オレは彼女に惚れていた。好き、そう言ったらなんだか恥ずかしい。彼女の笑顔が可愛らしい。
けれども、オレは思わせ振りな自分を恥じた。あまりにも不誠実だ。
あれから彼女との連絡はない。自然消滅した。
しかし、彼女と遺跡公園へと遊びに行ったことや、彼女が息子の写真画像を笑顔で見せてくれたことは忘れない。
オレの独白。
オレの過去の彼女。
終わり✨
独白と彼女、大人向け 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
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