ヘル
赤かぶ定食
第1話
もうすぐ夏休みだというのに
私はまだクラスメイトの誰とも
打ち解けられていなかった。
高校生になって初めての夏
クラスのみんなは楽しそうに今日行われる
お祭りの話をしてる。
私は1人でいつものように本を読んでる
ふりをしてる。
蝉の声教室の騒がしさに共鳴するように
なり響く、みんなの声も蝉の声になって
くれたらいいのに。
そうすればこんな惨めな気持ちにも
ならなくてすんだのに。
鬱々した気持ちで虚空を見つめて
本閉じた瞬間
トントンと誰かが私の肩をたたいた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます