第10話 私のルーティン
私にはルーティンがある。
朝起きてから、バスに乗るまでは、毎朝きっちり同じことをしている。
目覚ましは、スマホのアラームを6時半にセットしているけど、それで起きることはまずない。
不思議とアラームがなる5分前には必ず目が覚めるから。
起きて、アラームを解除して、トーストを焼きながら身支度を整える。
こんがり焼いたトーストにマーガリンを塗って、更にその上にアンズジャムを塗って食べるのが1番のお気に入り。
のむヨーグルトをコップ1杯飲んで、朝食は終了。
軽く化粧をして、髪を束ね、鏡の前で一回にこっと微笑んでみる。
悪くない。
だけど、鏡の前で微笑むだけで、人前で微笑むことはまぁないのだけど。
7時15分にアパートを出る。
ヒールで歩くから少し早めに余裕をもたせている。
バス停までは、ゆっくりめに歩いても、23分には着く。
7時30分のバスに乗り、いつも奥の方の席が空いていて、ほぼ座ることができる。
座ってから、周りを見渡してみる。
乗客の顔ぶれも大体一緒。
あ、“寝グセの人” 今日もいい感じのアレンジがついた寝グセだな~。
って、寝グセだと思ってるけど、あれ、わざとハネさせてるんじゃないよね?
いつも、◯◯大学前のバス停で降りるから、◯◯大学の学生なんだろうな。
私と同い年かな?
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