第7話 カップルばかり

 それにしても、この大学、カップルがやたら目に付く。

講義中も、学食でも、カップル カップル カップル。

男3人女3人、これもカップル✕3。

1人でいる私に声を掛けてくれる男子もいなかった。

キレイな子や、可愛い子に彼氏がいるのはわかる。

でも、明らかにブスな子や、太っている子にも彼氏がいる。

きっと、性格がめちゃくちゃいいのかもしれない。

あいきょうがあるとか。

彼氏がいない私は、顔も悪くて、性格も悪い、誰にも相手にされない女と見られているのかな。

そんなにも、ダメか?

自分自身のことは、他人から見たらどうなのかって、なかなかわからない。


恋をするのは、才能が必要だと思う。

自分が誰かに恋することは出来ても、誰かに恋をしてもらうのは難しい。

私には、その才能がない。

どうすれば、好きになってもらえるのだろう。

ひたすらに、自分磨き?

なにを?

容姿?

中身?

いつか、運命の人と出会うのを夢みて待っていればいい?

出会うことなく、おばあちゃんになってしまいそうだ。

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