第1章 めい、初めての小説

第一話 チンゲンサイ

1話 チンゲンサイ


#140字小説

「チンゲンサイ」

それがおじいちゃんの遺言だった。

漢字で書くと「青梗菜」。

『サイ』はわかる。

『チン』と『ゲン』は意味不明だ。

後ろから読むと『イサンゲンチ』、漢字変換で『遺産現地』。

これだ───

おじいちゃんが倒れた現場には、金色の「チンゲンサイ」が埋まっていた───


「一個やらかしたのは、青梗菜を2重カッコにしなかった事?笑」


「違うwそこじゃないw

これは何を伝えたいんだwww

ギャグ路線ってことでいいの?w

死ぬほど笑ってる

おもしろすぎる」


「チンゲンサイは逆さに読むと遺産現地なんだ、それを伝えたかった。講評つけて拡散して(゚∀。≡。∀°)」


【ちいかわ先生講評】

導入部分の掴みはユーモアがあって良いです。しかし結末が意味不明でテーマ性が皆無です。読者を笑わせたいという意気込みは伝わりましたが、小説として成り立っていません。次回作を頑張りましょう。


「直した\( 'ω')/ウオアアアアアア!!」


#140字小説

「チンゲンサイ」

それがおじいちゃんの遺言だった。漢字で書くと『青梗菜』、後ろから読むと『イサンゲンチ』。

「遺産現地!?」

おじいちゃんが倒れた現場には、おじいちゃんの歯型がついたチンゲンサイが埋まっていた。

『愛してる』

笑うおばあちゃんの頬には、1粒の涙が転がった──


(ちいかわ先生講評)

悪化しています。ユーモア要素が消えてもはや何が何やらわかりません。

・漢字で書くと、のくだりはいりません

・歯型がついたチンゲンサイからなんで「愛してる」に繋がっているのか説明不足です。読者の混乱を招きます

チンゲンサイから離れろ!!!


「おじいちゃん器用だからね、チンゲンサイを愛してるってくり抜くことくらい簡単だね」


「チンゲンサイくり抜くって発想が訳わからんwww

ユーモア突き詰めるのは良いことだから次回作がんばれ」


「置きに行って悪化してるとかどんな羞恥プレイだ。チンゲンサイ、良い奴だったよ…」



#140字小説

「チンゲンサイ」

梅干し1000個分のミネラルが含まれると発表され、瞬く間に市場から消えた。世は『チンゲンサイ時代』。価値が黄金を超えた時、事件は起きた──『バブルの崩壊』。チンゲンサイはチンゲンサイでしかない、やはりチンゲンサイなのだ。こうして日常を取り戻したのであった。



「意地でもチンゲンサイにこだわってみた」


「クソワロタ

めいさんもうこの路線でいこうw」


「諦められた笑笑」


「でも昨日のよりかは上手くなってるよ!

ストーリー性がちゃんとしてる!

起承転結がしっかりあってよき

発想が柔軟なのは長所だから伸ばそう」


「チンゲンサイ伸ばすのか。

これ以上なんかあるかな」


「チンゲンサイから離れてくれwww」


「茅ヶ崎めいは、チンゲンサイを、引退シマスッッッ。私のことは嫌いになっても、チンゲンサイのことは嫌いにならないでくだサイッッッ」


「ネタが古くて草」

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