至福
うちのオカメさん、飼い主である私を特別扱いしてくれます。
……セロハンテープだけは別ですけれどもねぇ…、うう…。
それは置いておいたとして(ポイッ)。
普段の放鳥中、家族が近くにいたとしても、オカメさんは常に私を優先してくれます。
例えば、おやつ場から何か咥えて歩いている時。
私が座布団の上に座っていると、膝の上に持って来て食べます。
私がいない時は別ですが、いる時は、他の人の膝の上ではまず食べません。
またある時は、オカメさんが冷蔵庫の上などでくつろいでいるのを見つけた家族が、自分の肩や頭の上に移動させると、サーッと飛んで私の肩へ。
たまには別の人の肩でくつろぐこともありますが、大体短い時間でやめて、私のところへ戻って来ます。
「オカメさん、行かないで〜」と言う家族の声にも、ギョ、と一声。
『 やだもん 』
という雰囲気でしょうか。
うふふふ、優越感。
私にべったりなオカメさんを見て、度々「いいな〜」と溢す家族達ですが、そのべったりな行為の中でも、特に羨ましがるものが。
それはオカメさんが、私の顔、鼻から下に身体を密着させてスリスリすること。
甘えたい時によくやるこのポーズ。
左手に乗ったオカメさんに顔を近づけると、オカメさんは私の鼻の下に頭を寄せて、唇の上を甘噛みしてくれます。
右手の指で頭の後ろを掻いてあげれば、気持ちよさそうにホワンと羽根を膨らませて身体を寄せ、スリスリと首を動かしてくれるのです。
ふんわりあったかく、嘴の固い感触、その上の短い羽根のコソコソ、全体重を預けられる信頼感、全て味わえます。
オカメ臭は爆吸いでき、甘えた様子が最高に可愛い。
これぞ至福!
堪りませんっ!!
大好きだよ、とお互いの気持ちを伝え合っているような、そんな行為。
これに勝るスキンシップはありません。
家族達は羨望の目を向け、おバカ飼い主はメロメロにされる、そんな瞬間なのでありました。
※ 近況ノートにその瞬間の写真を載せました。美しくない
https://kakuyomu.jp/users/karamitu/news/16818093075566518167
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